とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

首が痛くなって

 首の右側が痛い。発端は先週の日曜日。その日は夕方に来客があり、その後はDAZNでサッカーを観たりしていたが、夜、パソコンに向かってサッカーの観戦ブログを書いていたら、次第に右の首から肩にかけて辛くなってきた。風呂に入って肩を温めてマッサージをして、すぐに寝た。ところが3時過ぎに、首の痛みで目が覚めた。あまりに痛くて眠れないので、ロキソニンを飲んで寝た。

 月曜日からは雨模様の天気。娘を駅まで送り、パソコンをやっていたらやはり右首がしんどい。それでも昼食後、しばらく2階で部屋の整理をしていたら、少しずつ痛みが治まってきた。それで本棚を1台、動かして、再収納を始めた。それが悪かったのか、夜になるとまた痛みがぶり返す。ちょっとした動きで右首に力が入ると、その拍子にぐぐっと筋肉に力が入り、堅くなって痛くなる。それを妻に言うが、理解してくれない。痙攣のような・・・何と言えばいいんだ。

 夕食後、ロキソニンを飲んで寝た。翌朝も雨。娘を駅まで送る途中、右を向くのがつらいので、いい加減な方向確認で出ようとしたら、バスにクラクションを鳴らされた。ネットで調べると、パソコン時のストレートネック状態で首が痛くなると書かれている。それかもしれない。「安静が第一」ということで、昼食後は昼寝。ところが起きたらまたさらに痛くなった。何より寝るのが苦痛。寝る時に頭を枕に付けるまでの途中が痛い。頭を片手で支えつつ、枕に据えようとするが、ちょっとした動きで右首の筋肉が硬直し、締め付けられるような痛みが起きる。それでうまく眠れないまま、起きればまた辛い。それでも何とか夕方まで過ごし、夜は真央ちゃん関係のTVを見てぼおっとしている。夕食後、ロキソニンを飲んだら、痛みが少なくなっている。精神的にぼおっとしていたのがよかったのか。これで快方へ向かうかと期待した。

 翌日は、白内障手術のための1ヶ月検診。どうしても行く必要があるし、朝、ロキソニンを飲んだら、何とか動ける様子。それで朝の通勤電車に乗って名古屋まで出る。病院では痛くなる時もあったが、何とか無事に帰って来られた。それで夕方に整形外科に行こうとする。ところがこれが難事業。整形外科までクルマで20分。しかし夕方になるとさらに痛みが増してきた。そろそろとクルマを運転して病院へ。レントゲンを撮って、診断は、病名を明確には告げられなかったが、「ロキソニンを朝昼晩と3食後にしっかり飲んで。1週間続ければ治る」と言われる。ロキソンニン配合の湿布を右首に貼って、何とか家に戻ってきた。

 医者の言葉を信じて、今は無理せず、薬を飲む生活。今週の歓送迎会などの予定はすべてキャンセルした。これが定年前だったらもっとひどいことになっていた。いや、退職したからこそ、環境の変化が今回の状況をもたらしたのかもしれない。来週末には旅行の予定だが、本当に1週間で治るのか。いや絶対治さねばならない。けっこう悲壮だ。

プレミアリーグ第32節 ボーンマス対チェルシー

 前節、敗戦後のマンC戦に勝利して、また首位街道を走り始めたチェルシー。第32節の相手はボーンマス。下位に沈む相手ながら、最近5試合は2勝3分と負けなし。後半戦は強豪相手に健闘するゲームも多い。今節、先にゲームを終えた2位トッテナムが勝利していることからも、優勝を狙うチェルシーにとっては格の違いを見せ付けたいところ。右WBモーゼスがケガから復帰して、またいつものベストメンバーが先発した。ボーンマスはCHウィルシャーがゲームを作る。

 開始2分、ボーンマスの右SHフレイザーのクロスをクリアしようとしたCBダビドルイスのキックが、キックミスでコースが変わる。GKクルトワがファインセーブ。10分、右WBモーゼスのサイドチェンジから左WBマルコス・アロンソがシュートを放つ。14分には右CBアスピリクエタのフィードに左SHアザールが走り込むが、わずかに届かない。序盤からチェルシーが快調に飛ばしていく。

 ボーンマスは16分、CHウィルシャーのスルーパスに右SHフレイザーがドリブルからミドルシュートボーンマスは守りながら、カウンターを狙う。しかし17分、右WBモーゼスのクロスを受けたCFジエゴ・コスタが反転してシュート。しかし当たり損ねたシュートは右SBスミスに当たってコースが変わり、ゴールに転がり込む。オウンゴールチェルシーが先制した。さらに20分、チェルシーがカウンターのお手本。右SHペドロがドリブルで運ぶと、戻しのパスをCHカンテが縦に。走り込んだ左SHアザールがGKをかわし、角度のないところからシュートをゴールに転がし込む。チェルシーが追加点。

 しかしその後はボーンマスがパスを回して攻めていく。28分、左SBダニエルズのクロスにCFアフォーベがボレーシュート。ポストを叩く。チェルシーはカウンター。31分、右CBアスピリクエタの縦パスを左SHアザールがダイレクトで前に送ると、右SHペドロがシュートを放つ。33分には、CHカンテのカットから右SHペドロの縦パス。CFコスタがシュートを放つ。さらに34分にはアザールのCKから右SHペドロがヘディングシュート。GKボルツがナイスセーブ。36分、左SHアザールのクロスに右WBモーゼスがヘディングシュート。しかし42分、ボーンマスが右SHフレイザーのがんばりから縦パスをCFアフォーベが右に流し、OHキングがシュート。これが決まり、ボーンマスが同点に追い付く。前半は1-1で折り返した。

 後半もボーンマスがパスを回して攻める展開でゲームに入る。5分、左SHピューのパスから右SHフレイザーミドルシュート・ポストわずか左に外れた。ボーンマスが攻めるもチェルシーのプレスは速く、ミスからうまくボールを奪ってはカウンター攻撃。チャンスを作っていく。そして23分、右SHペドロのドリブルから左SHアザールが右に展開。CFコスタが受けたところに、CBフランシスがファール。倒してしまう。PA手前で得たFKを左WBアロンソが直接決めて、チェルシーが追加点。3-1と突き放す。

 ボーンマスは26分、左SHピューに代えてアイブを投入。31分、CHウィルシャーの縦パスからOHキングがミドルシュート。枠を外す。だが、その後はチェルシーの攻撃が調子よく回る。35分、右WBモーゼスがドリブルでゴール前まで走り込み、シュートはGKボルツがファインセーブ。39分にはアザールに代えて左SHセスク・ファブレガスを投入。40分、CFジエゴ・コスタポストプレーから右SHペドロが落とすと、コスタがミドルシュート。GKボルツがセーブした。結局そのままタイムアップ。チェルシーは勝ち点3を手に入れ、再び2位との勝ち点差を7とした。

 着実に勝ち点を積み上げたチェルシー。次節はマンUとのゲーム。マンUはCL圏内を目標にするだけに難しい相手だ。チェルシーがどう戦うか。次節の対戦が楽しみだ。

世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカ 日本人へ贈る言葉

 わずか110ページ。しかも1ページにムヒカ氏の言葉が枠に囲まれて大々的に書かれたページが数十ページも掲載され、それを解説するように1~3ページの文章が添えられている。ムヒカ氏の言葉はさまざまな機会・媒体から引用されている。日本のTV番組での発言や、雑誌・新聞、講演会記録など。

 ホセ・ムヒカ氏に係る本は実に多く出版されている。筆者の佐藤氏が書いた「世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉」もベスタセラーになったと筆者略歴に書かれているが、それは読んでいない。しかしプロローグで驚いたのは、前著がベストセラーとなった後、初めてウルグアイホセ・ムヒカ氏を訪ね、この本を書いていること。えっ、ムヒカ氏に会うこともなく前著を書き上げたのか!

 それで本書は、新たなインタビューをベースに書かれているかと思いきや、インタビューでのコメントはほとんどなく、ムヒカご夫妻の写真や農場、近くの精肉店の写真が口絵に載せられている程度。これらの写真を加えただけで、別の本に仕立てたと言われても仕方ないのではないか。内容的にはこれまで読んだ本と比べて特に目新しいことはない。一つ言えば、ウルグアイではムヒカ氏の大統領としての成果を批判する声が多いという事実を包み隠さず書いているところか。しかしそれも冒頭の2~3ページほどで、あとはムヒカ礼賛になっていく。

 結局、ムヒカ氏というのは人類を救う救世主というよりも、その言葉をもってそれぞれの人間に内省を求める役割を果たすタイプの人物だったということ。それでもこの欺瞞ばかりが集う政治の舞台で、質素と自由を謳う講演をした事実は多くの人の心に大きな石を投げかけた。そのことは忘れてはならない。ムヒカ氏を貶める必要はない。人それぞれ役割があるということ。さまざまな刺激を受けてどう生きるかは人それぞれに委ねられている。

 

世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカ 日本人へ贈る言葉

世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカ 日本人へ贈る言葉

 

 

〇「ムヒカは、国の運営責任者、大統領としては最低です」/ガルシア氏は、バッサリ切り捨てる。/「彼は公約の半分以下しか達成できていません。議会では過半数を持っていたし、国の経済は順調で、国民の支持率もあった。政治改革が実現できるすべての条件がそろっていたにもかかわらず、・・・/だが、その一方で、「私はムヒカという人物に惹かれている」とも言う。/「ムヒカには特別な魅力があります。・・・ムヒカは、思想家・哲学者としては非常に優れています。(P6)

〇西洋諸国に追いつけ、追い越せと躍起になって突き進んできた日本。その甲斐あって技術も進み、経済大国にもなった日本。しかし、それと引き換えに魂を失った日本。西洋の消費文化に侵されて物があふれる日本。そんな国に生きている私たちは、ムヒカ氏から見れば、とても不幸に思えるのだろう。(P21)

〇「人間が物を買うときは、稼いだお金で買っているのではなく、そのお金を稼ぐために労働に費やした“時間”で買っている」というのがムヒカ氏の持論。・・《たくさん買い物をした引き換えに、人生の残り時間がなくなってしまっては元も子もないだろう。簡素に生きていれば人は自由なんだよ》/この“自由”こそが、本当の幸福をもたらす。これは、ムヒカ氏の幸福論である。(P32)

〇《目標に向かって前進し、闘う者は、恐れるものがないのでとても幸福です。なぜなら希望があるから。幸せであるということは、生きていくことに心から満足していることです。毎日、太陽が昇るのも見て満足する。幸せとは、人生を愛し、憎まないこと。でも、そのためには大義が必要で、情熱を傾ける何かが必要なのです》/「幸せに生きるコツは?」/別のインタビューでこう問われたムヒカ氏は、次のように言い切っている。/《モチベーションを持つことです》(P43)