とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第5節 トッテナム対リバプール

 開幕から4戦、勝利を続けるリバプール。対するトッテナムは前節3連勝同士のワトフォードに敗戦して3勝1敗。両チームともW杯に出場したメンバーが多く出場し、楽しみな対戦だ。トッテナムはロリスがケガでGKにヴォルムが入る。ボランチデンベレとダイアーで組んで、右SHエリクセン、左SHにウィンクス。そしてFWにケインとルーカス・モウラが並ぶ4-4-2。対するリバプールはサラー、フィルミーノ、マネのいつもの3トップ。ケイタが先発して左IHに入り、ワイナルドゥムがアンカー。CBはロブレンのケガが長引き、今節もジョー・ゴメスが先発した。GKはアリソンだ。

 序盤からアウェイのリバプールが積極的に仕掛ける。1分、CFフィルミーノから右に流し、右IHミルナーが上がってクロスにCFフォルミーノと左FWマネが飛び込む。誰が触ったか、それとも触らなかったのか、ビデオで見てもわからなかったが、ボールはゴールネットを揺らしたもののオフサイドの判定。2分にも右IHミルナーのクロスに今度はCFフィルミーノがシュート。だがDFがブロックした。6分には右SBアレクサンダー・アーノルドがFKを狙うが、GKヴォルムがキャッチする。さらに22分、トッテナムのCHダイアーのバックパスを右FWサラーが奪い、ドリブルからシュート。GKヴォルムがナイスセーブ。

 トッテナムはようやく29分、右SHエリクセンがFKを蹴るが、GKアリソンがキャッチする。36分には右FWサラーのボールを奪ったCBフェルトンゲンがロングシュート。しかし枠には飛ばない。リバプールもチャンスは掴むも、なかなかゴールが決まらなかったが、39分、ミルナーのCKにGKヴォルムがパンチング。CHダイアーがヘディングでクリアしたボールをCHワイナルドゥムがヘディングシュート。GKヴォルムが必死でキャッチするが、既にゴールの中。ゴールが認められ、リバプールが先制点を挙げた。前半は1-0。リバプールのリードで折り返した。

 後半は2分、CBゴメスからボールを奪ったFWルーカス・モウラがドリブル。シュートを放つが、DFにブロックされる。しかしモウラのスピードは魅力的。リバプールは4分、ミルナーのCKのクリアを左IHケイタがミドルシュート。さらにいったん自陣まで戻された後、右FWサラーがドリブルでボールを運び、縦パスを受けた左FWマネが反転からシュート。GKヴォルムがナイスセーブで弾き出す。

 トッテナムも5分、右SHエリクセンの縦パスを受けたFWモウラが切り返してCBゴメスを外し、シュート。わずかにポスト左に外した。すると9分、左SBロバートソンの縦パスに走り込んだ左FWマネがライン際からクロス。CBフェルトンゲンのクリアがポストに当たり、はね返りをCFフォルミーノが押し込んだ。リバプールが追加点を挙げた。

 2点のビハインドを追うトッテナムは15分、デンベレに代えて右ラメラを投入。ウィンクスをボランチに下げて、エリクセンがトップ下。モウラが左SHに入る4-2-3-1に布陣変更する。するとトッテナムがパスをつないで攻めていく。一方、リバプールはカウンター。18分、CFフィルミーノのポストプレーから縦パスを受けた左FWマネがドリブル。左サイドを上がった左IHケイタがシュート。GKヴォルムがナイスセーブ。

 トッテナムは28分、CHウィンクスに代えて右SHソンフンミンを投入。エリクセンボランチに下げ、ラメラをトップ下。リバプールも29分、CFフィルミーノがケガで代わりにCHヘンダーソンを投入。ケイタがCFに上がり、ワイナルドゥムが左IHに上がる。するとまたリバプールのプレスが復活。36分には右IHミルナーがボールを奪ってドリブル。パスを受けた右FWサラーが切り返しからミドルシュート。GKヴォルムがファインセーブ。さらに左SBロバートソンの縦パスを受けた左FWマネが左IHワイナルドゥムとのワンツーからシュート。これもGKヴォルムがナイスセーブ。

 38分、リバプールはCFケイタに代えて本職のFWストゥーリッジを投入すれば、トッテナムもCHダイアーを下げてワニャマを投入。ワニャマをアンカーにエリクセンが前目に上がり、4-1-4-1の形。だがリバプールは39分、左SBロバートソンのいい守備から右FWサラーがドリブル。シュート。トッテナムも40分、右SHソンフンミンの縦パスにOHラメラがミドルシュートを放つ。ポストの右。そしてアディショナルタイム48分、OHラメラの落としを左SBローズがシュート。これで得たCKをエリクセンが蹴ると、ファーサイドからOHラメラがボレーシュート。ようやく決まってトッテナムが1点を返したが、ゲームはこれで終わり。2-1。リバプールが快勝した。

 ファンダイクとジョー・ゴメスのしっかりとした守備から右IHミルナーがしっかりと汗をかき、速いカウンター攻撃でゲームを決める。やはりリバプールは強い。トッテナムもFWモウラの速さなど見せ場もあったが、両SBの裏をリバプールの速いFWに使われ、ゴールを守り切れない。リバプールの強さが際立つゲームだった。今週はこの後、ミッドウィークからCLとELが開幕する。リバプールの初戦の相手はパリ・サンジェルマン。これは面白そう。DAZNでも放送するそうだし、ぜひ観てみたい。

ようやく退院。また新しい日常。

 膝のお皿を割って1ヵ月。ようやく妻が退院してきた。膝蓋骨の開放骨折で、即手術となったが、まずは骨が皮膚を破ったために体内に侵入した雑菌等を除去した後で、膝蓋骨をワイヤーでグルグルと巻き付けて固定した。その後は少しずつ膝周りの筋肉を使うリハビリを行い、車いすから歩行器を経て、松葉杖へと順調に回復していった。3週間目の半ばに看護師長さんから「来週初めにも退院ですね」と言われ、妻から連絡があってバタバタしたが、結局、その週のレントゲン検査で主治医が「まだ骨がくっついていないから、もう1週、様子を見ましょう」と言ってもらい、手術からちょうど4週間が経って無事、退院の運びとなった。

 妻が入院中は、娘と二人、冷蔵庫一掃作戦と銘打って、極力買い物は控えて、冷蔵庫の中のものを消費していった。妻の了解も得て、溜め込んだ冷凍物などもかなり捨て去り、だいぶゆったりと冷蔵庫を使うことができるようになった。何より、何が保存してあるかが認識できるようになったのは収穫。

 一方、妻はこの間、相部屋の患者さんたちが次々と退院しては入れ替わり、あとから入院した方も先に退院したりして、すっかり牢家主のようになってしまった。膝以外は元気なだけに、さすがに飽きてきて、4週目には退院日を待ち焦がれるようになった。それでも1週間の猶予があったので色々と準備ができて助かった。ベッドと浴室用のイスは1週間後に買い揃えたが、保険の手続きなども準備でき、退院日にはすぐに診断書の作成を依頼した。病室へ持ち込んだ荷物も少しずつ持ち帰り、退院日の前日にはベッドもセッティングして、帰ってきたらすぐにベッドへ寝られるように設えた。

 退院の数日前、妻が「退院したら、これまで通っていた内科クリニックへ行って、クスリをもらい、その足で豪勢に昼食を取って、ついでに美容院へ行って髪染めをしたい」と言い出した。多少の悶着はあったが、妻の希望どおりにセッティング。あいにくクリニックの診療が長引き、豪勢な昼食は延期キャンセルとなったが、ヘアカラーもきれいにできて、妻も大満足。夕食は娘ががんばって調理した。

 家に帰れば、病院内ほど広くはないので、松葉杖を使わず歩くことが多くなる。お風呂は心配したが、無事に入浴できた。ダイニングまで歩いてきて一緒に食事もできる。もちろんスムーズな動きというわけにはいかないが、家族みんな一緒にTVを見て、話ができるのはうれしい。今日は、延期した豪華な昼食も再度予約を入れて、家族で出かける予定。そして火曜日からはリハビリで通院することとなる。朝、出勤前に病院まで送り届ける予定だが、どうなるかな。また新しい日常が始まる。人生いろいろあるけど、どれもこれも初めてで楽しい。

J1リーグ第26節 名古屋グランパス対V・ファーレン長崎

 最下位から7連勝して11位まで順位を上げてきたグランパス。対するV・ファーレンは7試合勝ちなし。5連敗で代わりに最下位に転落してしまった。こんなチーム相手にまさか負けるとは思わなかったが、そのまさかが起こった。代表戦により2週間空いたことが両チームに影響したか。グランパスは前節、シャビエルが負傷して代わりに左SHに児玉が先発。玉田が右SHに回り、前田がジョーとともにFWに入った。あとは前節と同じ。一方、V・ファーレン鈴木武蔵のワントップ。シャドーに中村と澤田が入り、ボランチは島田と黒木。両WB翁長と飯尾もいつものメンバー。CBは高杉を中央に、右CB徳永、左CB田上の3-4-3の布陣。

 序盤、V・ファーレンが積極的に仕掛けていく。2分、左CB田上がミドルシュート。3分、CH島田がミドルシュート。そして5分には右WB飯尾のクロスにCF鈴木武蔵がヘディングシュートを放つ。グランパスは序盤様子見の感じ。すると8分、右FW澤田のポストから右に流し、右WB飯尾のクロスにCF鈴木武蔵がゴール前に走り込んでシュート。V・ファーレンが先制点を挙げた。

 10分にもFWジョーにCB高杉がプレスをかけると、こぼれ球をCH島田が縦パス。CF鈴木武蔵がシュートを放つ。V・ファーレンのプレスが速い。グランパスもようやく12分、CHエドゥアルド・ネットから左に展開。左SB金井のパスを左SH児玉が落とし、金井の縦パスに走り込んだFWジョーの落としからFW前田がシュートを放つ。しかしV・ファーレンの出足が早い。グランパスの縦パスをカットすると、素早いショートカウンターであっという間にグランパスのゴール前まで運んでいく。22分にはCB田上がミドルシュート。24分、左FW中村慶太がカットインからミドルシュートを放つ。GKランゲラックがファインセーブ。

 なかなかチャンスのなかったグランパスだが、30分、右サイドでボールをキープしたFW前田がカットインからミドルシュート。これがネットに突き刺さり、グランパスが同点に追い付いた。個人技での同点ゴール。しかしこれでグランパスに元気が出る。33分には右CB徳永から左SH児玉がボールを奪い、FW前田の縦パスにポストに入ったFWジョーが右に展開。右SH玉田がミドルシュートをネットに突き刺した。しかしジョーオフサイド

 その後は39分、左FW中村のミドルシュート。42分、右SB宮原のミドルシュート。44分にはCB丸山のクロスをFWジョーがヘディングで叩き付けるが、枠を捉えられず。アディショナルタイムにはカウンター攻撃から左FW中村慶太がミドルシュートを放つが、GKランゲラックがセーブ。前半は1-1のまま折り返した。

 グランパスは後半頭に左SH児玉に代えて和泉を投入する。そして3分、CB丸山のフィードを受けたFWジョーがCB田上のマークを振り切って、GK徳重の股を抜くシュート。あっさりグランパスが勝ち越し点を挙げた。4分には左SH和泉のシュートがサイドネットにかかる。あとはこのままグランパスがリードを守り勝利するのかと思った。

 ところが8分、DFのチェックからこぼれ球を左FW中村がパス。右FW澤田がドリブルで持ち上がると、右に展開。右WB飯尾が上がってきて、クロスにCF鈴木武蔵がヘディングシュート。V・ファーレンショートカウンターからゴールを決めて、同点に追い付いた。さらに11分、グランパスのCKからいったんクリアされたボールを右SB宮原がフィード。このはね返りを左FW中村が拾うと、縦パスに右FW澤田が走り込み、ドリブルからクロス。またもCF鈴木武蔵がゴール前に飛び込んでいく。シュート。ゴール。V・ファーレンが勝ち越し点を挙げた。

 グランパスも反撃。13分、左SH和泉のミドルシュートはバーにはね返された。グランパスは21分、右SH玉田に代えて八反田を投入。八反田がトップ下に入り、前田は右SHに回る。しかしなかなかチャンスを作れない。すると25分、V・ファーレンのCKからゴール前でボールがルーズになり、抜け出そうとしたCB田上をCB中谷が倒してしまう。PK。これを左FW中村が決めて、4-2とV・ファーレンが突き放す。

 必死で攻め込むグランパス。29分、CHエドゥアルド・ネットの縦パスのクリアをOH八反田がミドルシュート。36分、CHエドゥアルド・ネットのFKにCFジョーが右SB徳永と競って倒されて得たPA手前のFKだったが、ジョーが外してしまう。42分にはCH小林に代えてCB新井を入れて、3バック。丸山をFWに上げる3-4-3の布陣。V・ファーレンも41分、FW鈴木武蔵に代えてファンマを投入する。43分にはCB中谷のフィードにFWジョーがヘディングシュート。そこにOH八反田が飛び込んでいくが、ボールには届かなかった。

 44分にもCH和泉のフィードをFW丸山がヘディングで落とすが、シュートまでいかない。それでも45軍、右FW前田のクロスを左WB金井が落として、FWジョーがシュート。1点を返す。アディショナルタイムは6分。だがCFファンマらがうまく時間を使い、グランパスに自由には攻めさせない。結局このままタイムアップ。4-3。V・ファーレンが8試合ぶりの勝利を挙げた。

 このゲームは鈴木武蔵のゴールへの嗅覚とシュート力がすばらしかった。やむを得ない敗戦。しかし相手が最下位V・ファーレンとは思わなかった。グランパスはこれで順位を一つ下げて12位。だが今さら順位を気にする必要もない。次節は風間監督がグランパスの前に指揮を執った2位フロンターレコンサドーレに圧勝して、首位を狙う意欲に満ちている。簡単に勝利は難しいかもしれないが、しっかりと準備をして、またすばらしいゲームを見せてもらいたい。それにしても高田監督の威力はすごい。はるばる名古屋まで観戦に来る高田社長の熱意が勝利を引き寄せたのかもしれない。V・ファーレンの選手たちも連敗中とは動きが違っていた。