中村彰彦氏は直木賞も受賞している歴史小説家である。ということを、私は本書を手にするまで知らなかった。明治維新の裏で、いろいろな陰謀や画策があったという話はよく聞く。孝明天皇が若くして逝去した裏にも何かあったのではないか。明治以降の時代背景…
J1リーグで唯一3連敗。しかも無得点が続くグランパス。監督交代の声も聞こえだした。そして今節は2勝1分の2位と、好発進をしたレイソルが相手。アウェイ戦でもあり、4連敗を覚悟していた。 レイソルの布陣は4-4-2。元グランパスの小屋松と細谷の2トップに、S…
だいぶ前に「スポーツはすべて記録型と対戦型に分けられる?」という記事を投稿したことがある。本書ではまず、すべてのスポーツを「競争型」と「闘争型」に分ける。ほぼ私の分け方と同じだ。本書ではさらに、それぞれを「個人」と「団体」に分け、さらに「…
去年の11月に、右足がつけないほどに甲の部分が痛くなり、整形外科に行った。医師は痛風を疑ったようだが、私が偽痛風を主張したため、レントゲンを撮ったところ、偽痛風特有の白い陰が映っていたとのことで、一応、偽痛風と認めてくれた。もっとも治療法は…
グランパスはホームで開幕2連敗。しかも無得点。早くこの暗闇から脱してほしいが、今節はアウェイでアルビレックスと対戦。アルビレックスは昨季途中に伊藤涼太郎が抜けたが、9月以降は無敗で乗り切り、10位。今季も開幕戦はサガン相手にアウェイで逆転勝利…
久し振りに、太田愛の新作が出た。前作の「彼らは世界にはなればなれに立っている」がなんとファンタジー。もちろんいい小説だったが、今度の新作はいつもの社会派ミステリー。やはり太田愛にはこうした小説を書いてもらいたい。 今回のテーマは、非正規社員…
開幕戦のアントラーズ戦を観て、これは厳しいシーズンになりそうだと感じた。開幕戦に続いてホームで、J1に昇格したゼルビアを迎える一戦。ゼルビアは開幕戦こそ、終了間際に宇佐美の芸術的なFKで同点に追いつかれ、引き分けに終わったが、昨年J2で見せた勢…
いよいよ運命の最終予選第2戦。北朝鮮側の応援席は先に3000席完売。日本以上に盛り上がっている。第1戦ではなかなか攻撃が機能せず、特に後半は押し込まれた日本。だが、負ける訳にはいかない。選手たちの熱い気持ちに期待した。 日本の布陣は3-4-3。田中美…
先に読んだ「政治はケンカだ!」は面白かった。その後も、泉氏は何冊も本を出しているが、とりあえず本書を読んでみた。でもまあ、普段、Xなどで主張していることと同じことが書かれている。多少、目新しかったのは、「子ども施策は経済政策でもある」という…
パリ五輪のアジア最終予選は、北朝鮮とのホーム&アウェイでの勝負。アウェイのゲーム地がなかなか決まらず、ようやくサウジアラビアに決まったのは2・3日前。移動疲れと暑さが懸念された。 北朝鮮の布陣は3-4-3。キムキョンヨンをトップに、右WGにホンソン…
いよいよ今季のJリーグが始まった。グランパスは、藤井と中谷の実力ある二人のCBが移籍。先日のスーパー杯で安定したプレーを見せていた丸山も移籍し、代わりに加入したハチャンレはケガで欠場。守備がどうなるか、すごく不安だった。一方、攻撃陣も、森下…
芸人やタレントで、リベラルな立場からしっかり主張し、コラムなどを書いているのは、ラサール石井と松尾貴史くらいか。もっとも二人のコラムは、Xの投稿などを辿って、新聞に掲載されたものを読むだけで、まとめて本になったものを読んだことはなかった。…
体調を崩して、娘に図書館へ行ってもらった。借りてきた本を見てびっくりした。厚い! 815ページもある。六法全書か。でも、ことサッカーのことであれば、それほど苦労せずに読める。1週間で読み終わった。 冒頭の「はじめに」にこう書かれている。 ○これは…
昨季J1リーグ王者と天皇杯王者が対戦するスーパーカップ。今年はヴィッセルとフロンターレの対戦だ。ヴィッセルにはフロンターレから宮代が加入した他、井手口の加入などもあったが、大きな異動はない。一方、フロンターレは、宮代の他にも、レアンドロ・ダ…
「地球温暖化論争の疑問を追う」という副題が付いている。地球温暖化理論については、これまで疑問を呈する側の本を多く読んできた。たとえば、「『地球温暖化』神話」や「気候変動の真実」などのように、IPCCの報告書には偽造があるとか、政治的思惑で決め…
伊東純也の報道には驚いた。代表から離脱することになったが、他の選手に与える精神的な影響もけっして少なくないはずだ。加えて、テレビ朝日で中継って、グループリーグでイラクに敗戦したときもテレビ朝日で中継していた。悪い予感がする。 イランの布陣は…
わが家の玄関は引き戸で、上下に2つの錠が付いている。入居後、18年ほど経って、錠の具合が悪くなり、5年ほど前にその一つを交換した(「玄関引き戸の錠の交換」参照)。あれからさらに5年、昨年の11月あたりから、交換した錠の調子が悪くなってきた。そこで…
専業主婦は夫や子供を送り出した後、電化製品を使用してチャチャっと家事を終え、その後は韓ドラを見たり、ママ友とランチへ行ったりして、悠々な生活をしている、と思う向きも少なくない。もちろん、子供の世話や老親の介護、PTAや町内会の用事などもバカに…
グループEは韓国か、ヨルダンと思っていたら、なんと最終節のアディショナルタイムのドタバタの末に韓国が引分けて、バーレーンがグループ首位。決勝トーナメント1回戦で対戦することになった。FIFAランクは86位。だが、今大会の他の試合結果を見ると、長い…
これまで森永卓郎は庶民派の経済評論家として好意的な目で見てきた。しかし、著書を読んだことはない。新自由主義的な政策には批判的というイメージはあったが、実際のところ、どんな経済政策を支持し、提言しているのかは知らなかった。財務省の「財政均衡…
トヨタ労組が今年の春闘で、過去最高の賃上げ額2万8440円、一時金要求も過去最高の7.6ヶ月分を要求するというニュースが出ていた。これって、いいことなの? もちろん物価上昇が続く中、業績の良い企業が一定程度、賃上げするのは悪いことではないだろうが、…
「ショック・ドクトリン」は、本書でも紹介されているように、アメリカの同時多発テロやハリケーン・カトリーナによる災害などが発生した後の2007年に、ナオミ・クラインにより執筆され、刊行された本のタイトル。同時多発テロの際に、世界貿易センタービル…
準決勝の延長後半、左WB北川の劇的なシュートで勝利したレオネッサ。対するレッズは前半リードするも追い付かれ、PK戦の末に勝ち上がってきた。しかしそのゲームで安藤と猶本が負傷。二人を欠いて決勝に臨む。WEリーグでは現在、レオネッサが首位でレッズが2…
第2戦でイラクに敗れた日本だが、インドネシアに勝てば問題ない。久保と南野の関係など、これまでの課題を解決し、いい感じで勝利して、決勝トーナメントに進んでいきたい。このゲーム、日本は遠藤をアンカーに置く4-3-3の布陣を組んできた。右IHに久保、左I…
武田砂鉄の本はデビュー作の「紋切型社会」以降、ほとんど読んできた。言葉はわかりやすいが、ある事柄に対してねちねち・ぐるぐるとあらゆる角度から批評しようとする。はっきりした結論に至らず、結局、何が言いたいのかわからなくなる。そんな文章も多く…
「新しい戦前」というのは2022年末に、タモリが「徹子の部屋」で述べた言葉だけど、「言い得て妙」というか、今の状況をうまく表現した言葉だと思う。そしてさっそく、本書でタイトルとして使用された。これって、タモリの了承は得ているのだろうか? まあ、…
昨季はWEリーグとリーグ杯の2冠を達成したレッズレディース。ただし皇后杯は準々決勝で敗退。WEリーグはここまで2位に付ける。一方、今季リーグ杯を制したレジーナも昨年の皇后杯は準々決勝敗退。昨年は日テレベレーザが優勝した皇后杯だが、今年、ベレーザ…
アジア杯第2戦の相手はイラク。FIFAランクは63位だが、もちろん簡単な相手ではないし、スタジアムは完全アウェイ状態。とは言っても今の日本代表なら、難なくはね返し勝利してくれると思っていた。 イラクの布陣は4-2-3-1。アイメン・フセインをトップに、ト…
ベトナムのFIFAランキングは94位。だがこのところその実力はメキメキと上がってきていることはよくわかっていた。しかも監督はあのトルシエ。とは言っても、今回、日本も最強メンバーを組んできた。第2戦のイラク戦は少し怖いが、楽勝で決勝トーナメントに進…
市立船橋をPK戦で勝ち上がってきた青森山田に対し、近江は大量得点・大量失点の攻撃サッカーで初の決勝まで進出した。青森山田の市立船橋戦が凡庸な内容だっただけに、これまで近江のサッカーを観ていないが、ダイジェストで伝えられる報道を見ている限り、…