とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ルヴァン杯決勝 浦和レッズvs.アビスパ福岡

アビスパが2021年にJ1に昇格してきた時は、また1年でJ2に戻るのかなと思っていた。実際、開幕3戦未勝利で、まだJ1のレベルには遠いと思ったが、その後、6連勝を飾るなど、勝ち星を伸ばし、最終的には8位。ちなみにグランパスはこの年、5位。アビスパには2連…

所有とは何か

「資本主義の次に来る世界」の中で、資本主義的所有観はロックから始まったという記述があったように思う。斎藤幸平の本を読んでも、「所有」の始まりが資本主義の始まりのように感じる。所有とは何か。そんな疑問にまさに答えてくれる本ではないかと思って…

パリ五輪アジア2次予選(女子)グループC第3戦 ベトナムvs.日本

第2戦のウズベキスタン戦は2点をリードした以降はあえてゴールを狙わず、パス回しに終始した日本。グループリーグ最終戦は引き分け以上で最終予選進出が決まる。相手はFIFAランク34位のベトナム。先のアジア大会では海外組なしで7-0と勝利した。当然、このゲ…

パリ五輪アジア2次予選(女子)グループC第2戦 ウズベキスタンvs.日本

初戦、インドに7-0と大勝した日本。第2戦の相手は開催国ウズベキスタン。インド戦はガラガラだったスタンドもさすがに開催国のゲームだと、けっこうな観客が集まっている。初戦、ウズベキスタンは格上のベトナムに勝利し、グループ2位通過し、最終予選進出の…

J1リーグ第31節 名古屋グランパスvs.サガン鳥栖

豊田スタジアムがラリーで使えず、リーグ終盤のホームゲームを長良川競技場で開催することになったグランパス。3位レッズとの勝ち点差は3。前節ようやく7試合ぶりの勝利を挙げたが、ここで連勝しない限り、ACL出場も難しい。ちなみに引分け以下で優勝争いか…

パリ五輪アジア2次予選(女子)グループC第1戦 日本vs.インド

オリンピックのアジア予選が始まった。今回のレギュレーションは2次予選を勝ち上がった4か国のうちの2チームがオリンピックに出場できるというもので、ホーム&アウェイで決める最終予選は厳しいが、2次予選の相手はインド、ウズベキスタンとベトナム。勝ち…

J1リーグ第30節 ガンバ大阪vs.名古屋グランパス

3週間の中断を終えて、Jリーグが再開した。残りは5試合。マテウスが移籍して以降、なかなか勝ちに恵まれないグランパス。Jリーグはここ6試合勝ちがなく、6位に後退。この間、天皇杯も敗退し、ルヴァン杯もアビスパに連敗して準決勝で敗退した。また、アウェ…

帝国と宗教

これまで宗教学系の本は何冊も読んできたが、島田裕巳氏の本を読んだのは初めてかもしれない。名前は知っていたけど、なぜか触手が伸びなかった。本書はタイトルに惹かれた。ローマの時代から多くの帝国は宗教と手を携え、または時に争いながら、盛衰を繰り…

キリンチャレンジカップ2023 日本vs.チュニジア

日本は金曜日のゲームでカナダに勝利して、これで5連勝。しかもすべて4点以上を奪い、合計で22ゴールを挙げている。一方、チュニジアは韓国戦を0-4で落とした。W杯前の6月に0-3で負けたが、CB吉田のミスが重なった敗戦。それ以上に得点が奪えなかった。チュ…

WE.リーグカップ決勝 サンフレッチェ広島レジーナvs.アルビレックス新潟レディース

アジア大会の女子サッカーはよく戦った。決勝戦で活躍した中嶋淑乃が所属するサンフレッチェと今季、川澄が加入したアルビレックスが対戦するWE.リーグカップの決勝が開催された。アルビレックスには上尾野辺もいる。他に杉田亜未や道上、それにW杯出場はな…

みずほブルードリームマッチ2023 日本vs.カナダ

来月のW杯アジア2次予選を前に、代表強化試合があった。カナダとは昨年のW杯直前に対戦し、後半アディショナルタイムにPKで失点し、敗戦している。その後のW杯では、カナダは3連敗。一方、日本はグループリーグ突破と真逆の結果となったが、カナダが対戦した…

英語は「語源×世界史」を知ると面白い

英語は苦手だった。というか、とにかく出来なかった。就職試験になぜか英語の試験があって、それがなければその後は違った経歴だったかもしれない、とまで思う。そもそも中学1年の時に、「sometimesはソメチメスだ」と言う友人がいて、そうやって覚えたのが…

2023アジア大会in杭州 女子決勝 日本vs.北朝鮮

アジア大会は男女ともフル代表の参加ではないので、ここまで時折テレビを眺めるだけで、しっかり観戦することはなかった。女子の決勝の相手は北朝鮮。だが、男子の準々決勝でのラフプレーもあって、あまり見たくないと思っていたが、21時からのキックオフと…

人口と世界

2021年8月から23年4月まで日本経済新聞に連載してきた記事を加筆・再構成したもの。日本だけでなく、中国もいよいよ人口減少を始め、世界人口も21世紀後半には減少局面になっていく。各国の人口動向と取り組まれている対策などを紹介し、また有識者へのイン…

J1リーグ第29節 サンフレッチェ広島vs.名古屋グランパス

5戦未勝利のグランパス。マテウスが移籍後、7試合で5得点。依然、マテウスが抜けた後の攻撃の形が見えてこない。対するサンフレッチェは前節6試合ぶりの敗戦を喫したが、それまでは4勝1分。順位を7位に上げ、グランパスとの勝ち点差は3。勝てば順位が入れ替…

分断と凋落の日本

読んでいると気が滅入ってくる。確かに日本は凋落した。その原因は、安倍政権にある。ではどうすればそこから抜け出ることができるのか。再生の道はあるのか。筆者なりの提言が書かれた第6章の冒頭で、さまざまな分野の専門家と話をしても結局、「もう手遅れ…

資本主義の次に来る世界☆

資本主義の次に来る世界。それは脱成長による生態系の維持・安定を基本にした民主主義的な世界。本書は大きく、資本主義がいかに世界を壊すかを指摘する第1部「多いほうが貧しい」と、ポスト資本主義のイメージを語る第2部「少ないほうが豊か」で構成される…

J1リーグ第28節 名古屋グランパスvs.北海道コンサドーレ札幌

ここ4試合、3敗1分。得失点差ながらついに順位を5位に落としてしまったグランパス。しかし首位ヴィッセル、2位マリノスの上位陣もこのところ勝ち点が伸びていない。今季ホームでは無敗のグランパス。何とか久しぶりの勝利を挙げ、上位チームに食い付いていき…

国際強化試合(女子) 日本vs.アルゼンチン

W杯後初めての国際試合。準々決勝敗退ながら、いいゲームを披露したなでしこジャパンのメンバーがまた集まってきた。W杯での活躍もあって日本のFIFAランクは8位に上昇。一方、対戦相手のアルゼンチンは31位。W杯では1分2敗のグループリーグ最下位で終わった…

J1リーグ第27節 アビスパ福岡vs.名古屋グランパス

ここ3戦、アウェイで連敗し、ホームに戻った前節も横浜FCに後半追い付かれ、ドロー。代表ウィークにはルヴァン杯でアントラーズにアウェイで延長勝利し、準決勝進出を決めたものの、得点不足は否めない。相手のアビスパは前節連敗を止めての8位。しかし、天…

言語の本質☆

言語とは何か。本書の中ほどで、言語学において論じられている「言語の原則」として、コミュニケーション機能、意味性、超越性、継承性、習得可能性、生産性、経済性、離散性、恣意性、二重性という10のキーワードが紹介される。 筆者の今井むつみ氏は発達心…

ゴキブリとの戦いは続く

この夏は暑かった。そのせいか、ゴキブリをよく発見した。見つければ当然、退治。得意技はスリッパ叩き。昔はそのままスリッパで叩いていたが、不衛生なので、最近は、スリッパを薄いビニル袋に入れて叩き潰す。だが、床や壁ならそれでいいが、台所などに出…

キリンチャレンジカップ 日本vs.トルコ

ドイツに快勝した日本代表。その勢いでトルコにも快勝とは思ったが、当然、先発メンバーは大幅に変えてくるだろう。ドイツ戦で出場機会のなかった選手たちがトルコ戦でどう戦うか。そこに興味があった。 日本の布陣は4-2-3-1。古橋をトップに、トップ下に久…

代表強化試合 ドイツvs.日本

欧州遠征第一戦はW杯で勝利したドイツとアウェイで対戦。当然、ドイツは雪辱を期しているはず。W杯では先制され、守る中で、後半の終盤に堂安と浅野のゴールで逆転した勝利。内容的にはドイツのほうが圧倒的に勝っていた。それから10ヶ月、日本は三苫がブラ…

時間の終わりまで

タイトルを見て「時間論」かと思って借りてしまったのだけど、実際は「宇宙論」。宇宙の始まりから、その終わりまで、時間軸に沿って、何が起きるかを綴っている。筆者は、超弦理論を研究する物理学者。欧米では科学の案内人として著名な人だそうだ。 だが、…

J1リーグ第26節 名古屋グランパスvs.横浜FC

レッズ、セレッソと2連敗。しかも水曜日の天皇杯ではレイソルにも負けて、これで公式戦3連敗。だがこれらはいずれもアウェイゲーム。今季ホームでは一度も負けていない。しかも相手は17位の横浜FC。もっとも横浜FCは前節、首位のマリノスに勝利。その前には…

「ひと月分の雨量が1日で」って、それ当たり前では?

今年の夏は暑かった。地球温暖化には懐疑的な私でも、それは認める。 そして時々、台風もやって来た。「豪雨」も最近の気象報道でよく扱われる事象だが、先日、テレビを見ていたら、「平年ひと月分の雨が1日で降った」とあたかもすごい豪雨かのように話して…

「単純化」という病

安倍政権下で起きた3つの事件。森友学園、加計学園、そして「桜を見る会」の問題について、それぞれ筆者が詳細に分析をして見せる。前2件は与野党対立の中で、本来の問題から離れ「単純化」された結果の騒動だったと整理する。一方、「桜を見る会」は、首相…

J1リーグ第25節 セレッソ大阪vs.名古屋グランパス

前節レッズ戦は前半早い時間の失点を最後までリカバリーできず、痛恨の敗戦。でも内容は必ずしも悪くなかった。ユンカーも出場できなかった。首位マリノスとの勝ち点差は5。何とかこのまま付いていって、逆転優勝に望みをつなぎたい。5位アントラーズに勝利…

コロナ漂流録

「コロナ黙示録」、「コロナ狂騒録」に続くコロナ3部作の完結編となるのか。「事実は小説よりも奇なり」はこれまでの2作品の感想でも書いたことだが、本書においても同様、小説のような事実を小説のように書いてみた。 本書の中心となる事件は安保首相の暗殺…