前節、アストンビラ相手に今シーズン2敗目を喫したチェルシー。敗戦もさることながら、選手たちの動きの悪さが気になり、当初はどうせ大勝だろうと裏のU-17を録画セットしていた第10節ブラックバーン戦だが、時間までこちらも録画しておいた。
開始早々、ランパードのクロスからジョー・コールのヘッドと攻め込んだチェルシーだが、その後はブラックバーンのきついプレスと高い守備意識の前に意外に手こずる。
それでも20分、バラックのパスに左サイドからアネルカが上げたクロスにドログバが走り込む手前で、ブラックバーンのCBジベがオウンゴールを蹴り込んでしまう。
32分にはバラックからのアーリークロスをランパードがヘッド。33分にはジョー・コールのポストからランパードを経てアネルカ。37分にはドログバの強烈ミドル。41分、アネルカのシュート。ロスタイムにはCKからテリー、ドログバとヘッドを2発。
しかし結局前半はオウンゴールの1点だけで、ブラックバーンが守り切る。チェルシーもボールキープ率は高いもののゴール前の決定的なシーンはなかなか作れず、ミドルレンジからのシュートやクロスを多用して、ブラックバーンの守備陣を前に引き出す戦略に活路を求める作戦。
これが功を奏して後半3分。エッシェンからのスルーパスをドログバがクロス。DFに当たったボールをランパードがシュート。ようやく自力での得点を上げる。
後はチェルシーのゴールショー。7分、エッシェンのミドルで3点目。10分のアネルカのミドルは決まらなかったが、14分、アネルカのスルーパスを受けたドログバが反転トラップでペナルティエリアに突入したところを倒されてPK獲得。ランパードが4点目を決める。ドログバ自身は18分にバラックからのCKをきっちりヘッドで流し込み5点目。
ブラックバーンも20分オルセンがGKと一対一となり頭を越えるシュートを放つが、テリーの気迫のクリアで得点ならず。ゲームセット。
終わってみればチェルシーの強さが目立つゲーム。特にバラックのさばきが効いていた。アストンビラ戦はデコの出場だったが、バラックとデコのゴールまでの距離の違いが微妙に効いていたような。守る相手にはバラックということか。こうして試行錯誤をしつつ、相手に応じた選手起用をしていくのだろう。