とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リバプール マンU戦 気迫の勝利

 公式戦4連敗。ベニテス監督の去就が噂されるリバプールに対して、早くも首位をひた走るマンチェスター・ユナイテッド伝統の一戦
 シャビ・アロンソが抜けて攻撃の創造性が乏しいのに加え、中盤からの守備も不安定で、なかなか調子の出ないリバプール。加えて、ジェラードも怪我をし、どうなることかと思ったが、序盤から気迫あふれるサッカーを展開し、ゲームの主導権を握る。
 15分、F.アウレリオのFKがGKファンデルサールに跳ね返されたところをカイトがシュート。18分にもルーカスからのパスをカイトがシュートする。マンUもがっちり受けて、局面ではいつもの厳しい守備でリバプールの攻撃を跳ね返し、ベルバトフの巧みなポストプレールーニーのカウンターで隙をうかがう。ボールが速いスピードでピッチの上下左右を移動し、選手もまた瞬発的なスピードで呼応して走るとともに、厳しい当たりを繰り広げる。
 21分、バレンシアのクロスにルーニーが合わせれば、リバプールも36分、ベナユンのクロスにF.アウレリオがヘディングで合わす。40分にはベルバトフオシェイとのワンツーからゴール前に抜け出そうとするが、キャラガーやレイナが抑える。
 後半に入っても同様の展開。リバプールが攻め、マンUが受ける。16分、ギグスのFKはキャリックに合うがゴールははずす。そして20分。ベナユンがカイトとのワンツーから前方へスルーパス。これにF.トーレスが抜け出て、ファーディナンドを力強く抑えてGKの左を抜く。待望の先制点。早さ、強さ、巧さ。すべての点でいかにもトーレスらしい得点だった。
 劣勢に立ったマンUは30分にオーウェンとナニを投入。攻撃的モードにチェンジする。31分、バレンシアからのクロスがナニにわたりシュート。32分にはルーニー。39分、オーウェンのパスで抜け出したバレンシアの放ったシュートはクロスバーに当たり跳ね返る。42分、ルーニーのスルーパスオーウェンが抜け出ようとするも、キャラガーが必死の守りでつぶした。イエローカード。ここで得たFKはC.ロナウドがいれば面白い距離だったが、ナニの蹴ったボールはGKレイナの胸に収まった。
 ロスタイムは5分。リバプールは必死の守り。カイトのカウンターをディヴィッチが止めてレッドカード。カウンターで飛び出たマスケラーノファンデルサールの足をすくいレッドカード。激しいロスタイムの攻防。47分、バレンシアのクロスにルーニーがヘディング。そして49分、キャラガーの厳しい守りからヌゴグが抜け出し、だめ押しのゴールを決めた。ゲームセット。2-0でリバプールが勝ち切った。
 気迫という言葉がふさわしい必死の戦い。早いゲーム展開。あっという間に時間が過ぎる。最高のエンターテイメント。果たしてこのゲームを契機にリバプールはよみがえるか。次節以降のリバプールを見てみたい。