前節のウェストハム戦を後半29分まで2-0でリードしておきながら、FKとPKであっという間に同点に追いつかれ、引き分けに終わったアーセナル。トットナム戦ではGKに久し振りにアルムニアが復活した他、3トップの右に、エブエに代えてベントナーを入れた布陣で臨んだ。
一方のトットナムは、昨シーズン後半からの絶好調を続け、ここまでアーセナルに続くリーグ4位に付けているが、ここに来てけが人が続出。レノン、モドリッチの欠場に加え、デフォーが3試合の出場停止中。中盤にハドルストーン、パラシオス、ジーナスを並べ、守備意識の高い戦いを見せる。
2分にファンペルシーからアルシャビンを経てベントナーがシュート。14分にはクリシーがインターセプトからドリブルで前進し、アルシャビンがシュート。クリシーは20分にもインターセプトからアルシャビンのクロス、セスクのシュートとチャンスを演出。
一方のトットナムは、攻撃はもっぱら1トップのクラウチまかせで、ここにキーンとベントリーが絡むものの、ほとんどチャンスらしいチャンスも作れない展開。それでも前半30分近くからようやくシュートを打てるようになり、28分、中盤からのフィードにキーンがヘッド。35分にはハドルストーンから右のコルルカが上がり、クラウチが詰めるもフェルメーレンがセーブ。38分のクラウチのポストプレーからコルルカを経てジーナスのクロスにキーンが飛び込むも届かず。
ところが40分、セスクからサーニャが上がり、クロスをファンペルシーがシュートした場面はGKにセーブされるも、42分にはサーニャの早いクロスにファンペルシーが長い足を伸ばして先制点を奪取。
これで張りつめた守備意識が緩んでしまったか、キックオフからのボールをセスクに奪われドリブル、シュート。2点目を入れられてしまう。
後半に入って5分にはクリシーのパスからファンペルシーがクロス、アルシャビンを経てディアビがシュート。8分にはセスクのスルーパスにエドワルドが抜け出すも、シュートは外してしまった。そして15分。ファールのアドバンテージで両チーム一瞬緊張が緩んだ後のサーニャのクロスにファンペルシーが合わせてダメ押しの3点目。これでゲームは決まり。あとは、肉離れのベントナーに代わり入ったエドワルドが再三シュートを外す場面を見てゲームセット。アーセナル、楽勝の3-0。
アーセナルがいつものサッカーを展開し、いつものように3点を取って、勝点を22に伸ばした。先週のリバプールvsマンU戦の大きく早いサッカーとは異質のテンポとパスのサッカーで上位を狙う。気になるのはベントナーを除いてメンバーが固定化されていること。さてこのままアーセナルの快進撃はいつまで続くのか。もちろん私はアーセナル・ファンとして大いに期待しているのだが・・・。