とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

決定力の差 アントラーズらしい勝利

 今週は天皇杯ウィーク。グランパスは明日ジュビロと瑞穂で対戦。今日はのんびりアントラーズvsヴィッセルを観戦した。
 正直言ってアントラーズってあんまり好きではない。理由はその狡猾なプレー振り。もちろんJリーグ最初の対戦でジーコハットトリックを決められ、それ以来昨年までずっと鹿島スタジアムで勝てなかったということもあるけれど、また今年も華麗な3人スルーに翻弄され負けたというのもあるけれど、細かくパスを回すのはいいけれど、ファールのもらい方やFKなどのセットプレーに強いこと、そして野沢のパフォーマンスも嫌い。この日のゲームでいえば、ヴィッセルの小林、河本がもらったイエローなど、アントラーズ選手の倒れ方のせいじゃないかと思った。そういううまさが嫌い。
 ということでこのゲーム、もちろんヴィッセルを応援してみていたが、前半から案の定、アントラーズ・ペースで、スカスカのヴィッセルの中盤を面白いようにパスを回してシュートを放つ。7分、野沢から田代。10分、増田のクロスから田代が落として野沢がシュート。13分、本山の落しを小笠原がミドルシュート
 あれあれ、やっぱり見なきゃよかった、と思ったら、午前中の疲れから睡魔が・・・。しかし、半分眠りながら見ていた前半は、アントラーズもパスは回すものの決定的な場面は作れない退屈な展開だった。ヴィッセルの最終ラインのガンバリが目立った。
 そして後半に入って早々、古賀のクロスを茂木がヘディング・シュート。惜しくも曽ヶ端にクリアされるもCKを奪う。石櫃が蹴ったCKの折り返しを茂木がシュート。弾かれたところに石櫃が走り込み、先制シュートを決めた。おおっと目を覚ます。
 ところがアントラーズ・イレブンも目を覚ましたか、7分野沢、8分増田とミドルを放ち、10分に野沢からのパスをヒールでマルキーニョスが流し、そこに野沢が走り込んで同点ゴールを決める。あーあ。その後はアントラーズ・ペース。12分、野沢のシュート、跳ね返りを中田がシュート。20分、本山のスルーパスに田代がシュート。27分、野沢からの横パスをマルキーニョスが流しパク・チュホがシュート。
 それでも30分過ぎ位からアントラーズの選手たちの動きが落ち、ヴィッセルが押し気味になる。茂木が、吉田が、石櫃がサイドにゴール前に走り込みクロスを上げるが、ゴールを決める選手がいない。大久保の不在も痛いが、やはりこのチームはストライカーが絶対的に不足している。
 それでも奇跡が起きろと期待してみていたが、最後は野沢のFKにダニーロがヘディングで飛び込んで勝越しゴール。アントラーズが2-1で勝ち上がった。
 アントラーズらしい勝利。今年も一旦はアントラーズJリーグ制覇を覚悟したが、その後の停滞でフロンターレに首位を明け渡している。このままフロンターレの優勝を期待しているが、今日の勝利を見ても、実に勝負強い。憎らしいほど勝負強い。次のガンバとの準決勝が今から楽しみ。やはり憎らしいほど強い奴がいてこそ面白いのかも。