とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンC、テヴェス復帰で今後に期待を抱かせるドロー。リバプールは・・・

 シーズン前、今シーズンこそ優勝と期待されたリバプール。充実の戦力補強で躍進が期待されたマンC。ところがここまで6位・7位とイマイチ乗り切れない状況。特にリバプールはCLも1次リーグ敗退の危機を迎え、この状況下でF・トーレスベナユンが怪我。久し振りにジェラードが帰ってきて、どういう戦い方をするか興味があった。
 一方のマンCも中継の途中でテヴェス、サンタクルスロナウジーニョが並んで映る場面があったが、彼らが共に健在であったらと残念でならない。
 ゲームはジェラードに率いられたリバプールが気持ちの入った攻勢で始まる。5分、ジェラードのFKからスクルテルがヘッドに競り勝つもギブンが好セーブ。しかしこの競り合いの中でアッガーが流血。開始早々キリアコスと交代するはめになる。
 11分、トゥーレのFKにバリーがヘッドで合わせるもGKレイナがセーブ。こうした状況の中、今度はバベルが足の甲を痛めて怪我を抱えるベナユンに交代。ますます手負いの状況に追い込まれる。ここで再度気持ちを込めて攻勢に出ようとするが、肝心なところで連携ミス。なかなかフィニッシュまで続かない。27分、ヌゴグからカイトを経てジェラードがシュート。32分にはジェラードからヌゴグが落としてカイトがシュート。さらにジェラードのCKからスクルテルがヘディングするもゴールならず。
 一方、マンCもバリー、アイルランド、ライト・フィリップス、ベラミーのMF陣がよくがんばるが、アデバヨールにいいパスが入らず、ほとんど形にならない。36分のバリーからのクロスをアイルランドがスルーして、ライト・フィリップスがフリーで放ったシュートが唯一のチャンスという状況。前半はまったり淡々と過ぎ去った。
 後半に入り2分、マンCがアデバヨールのスルーパスからライト・フィリップスがクロス、アイルランドがフリーなのにバリーにパスをしてしまう。どうしたマンC。一方のリバプールは3分、カイトのクロスにジェラードがシュート。そして5分、ジェラードのCKにスクルテルが3度目の正直、今度は足でついに先制点を上げる。
 15分、マンCがバリーに代えてテヴェスを投入。ここからゲームが動き出した。24分、ベラミーのCKにアデバヨールがスクルテルを振り切りヘディングで同点ゴール。そして31分にはテヴェスが左サイドでしつこい粘りからボールを奪い、ライト・フィリップスがクロス、今度こそアイルランドが勝越しゴールを挙げる。
 ところが32分、マスケラーノのパスを受けたヌゴグがルーカスにスルーパス。DFに跳ね返されたところをヌゴグがシュート。これがDFに当たり逆サイドまで流れてベナユンが詰めて同点に追いついた。
 その後、35分にはテヴェスらしいキープからライト・フィリップスのシュート。36分にもベラミーからライト・フィリップスのシュート。跳ね返りをテヴェスがシュートとマンCが攻勢に立てば、40分にベナユンをF・アウレリオに代えたリバプールが終了間際には猛攻で攻め立てたが、結局そのまま引き分けで終わった。
 リバプールはジェラードが復活して気持ちのこもったゲームを行ったが、結局今までの流れを変えることができず、さらにアッガー、バベルが怪我をするなど、さらに最悪の状況に落ち込んだ。一方、マンCはテヴェスが入るとやはり違う。前線のターゲットが2つになりタメができるので、中盤からの圧力も強まる。ココ・トゥーレの腰の具合が心配だが、他のチームよりも1ゲーム少ない状況での6位。引き分けが多く勝ちきれないゲームが多かったが、敗戦はわずか1敗と首位のチェルシーを上回る。今後の反攻を期待したい。