とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

どうでもいいですよ 年の瀬世相のなげやり気分

 中国の副主席の訪日に際し、1ヶ月前までに申請のルールを破り無理押ししたことについて、宮内庁小沢幹事長がもめている。天皇の政治利用というから、なんで1ヶ月前というルールを破ったことが政治利用かと思ったら、小沢幹事長民主党議員等を率いて大訪問団を結成し訪中した際の中国の厚遇への見返りだという指摘があり、それが政治利用なのだという。
 中国人をいくら厚遇しても選挙票につながるわけもなく、どうしてこれが政治利用なのか、よくわからない。これなら「国事行為はすべて政治利用になってしまう」という小沢幹事長の方が筋が通っている。聞けば、1ヶ月ルールもほんの10年程前にできたものだそうで、あまりにバカバカしくてお笑いにもならない。
 沖縄の米軍基地問題も、アメリカは配備合理化のためのグアムへの移転、若しくは思いやり予算をせいぜい引き出しての経費節減が本音のようで、結局は日本国内の沖縄基地や拡張移転に伴う利権勢力との争いという気がしてならない。いくらなんでも日本が約束どおり金を出さないからと言って、アメリカが日本に対して攻撃を仕掛けることもないだろうし、日本としては国内事情を優先して決めればよい。
 国民新党の下地議員が訪米して、「アメリカは来年度予算の都合上、18日までに結論がほしいと言っていた」などとコメントを述べていたが、まあ当たり前の話で、大きく報道する方がおかしい。日米の信義を優先して貧困に窮しては、武士は食わねど高楊枝で、こんなにつまらないことはない。
 COP15関連の鳩山イニシアティブで9000億円拠出するそうだが、どこにそんな金があるんだろう。温暖化対策の協議は完全に国策国益合戦になっており、そうであれば信義よりも銭勘定で臨めばよい。9000億円拠出はどれだけの国益として返ってくるのか、示してほしい。
 鳩山家の生前贈与問題は鳩山首相がいかに金持ちだったかを露呈し、あるところにはあると驚いたが、これを騒いで日本の政局をさらに混乱させても、日本の国力低下にこそなれ、いいことはなさそうだ。取り敢えず贈与税は納めてもらえるそうだから、韓国のように首相を退任した後にでも騒いでもらえばいいのではないか。
 ということで、別に民主党を援護しているわけではないが、マスコミもつまらないことで騒ぎすぎる。事業仕分けは意味はあったが、それが予算にどう反映するかこそ注目すべき。国債発行額44兆円遵守に大して意味はないことは理解するが、しかしあまりに大盤振る舞いな気もする。しかも景気対策との関係も不明確で、経済政策の方針が見えないから、国民は未来に明るい展望が持てず、家庭の財布も緊縮財政にせざるをえない。
 その結果、蓄えた貯蓄が国債購入に回り、貧困世帯の生活支援に回るのであれば、それはそれで正しい金の回り方のような気もするが、よくわからない。
 どうでもいいことばかり騒いで、本当に考えなければいけないこと、議論しなければいけないことを見過ごしているような気がする。これでは年の瀬もますます暗く落ち込むばかり。あまりに情けなくて、最近はニュースも見る気が起きない。