とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

いつものマンUじゃない! バーミンガムに引き分け

 出だし3分、バレンシアのクロスからフレッチャーがシュートを放つが、その後はバーミンガムが早くて強いプレスをかけて、マンUの自由にさせない。
 マンUベルバトフが欠場でルーニーの1トップ。スコールズをアンカーに、パクチソンバレンシアが左右に開き、キャリックフレッチャーが並ぶ陣形だが、ボールがスコールズから前に収まらず、なかなか攻撃の形にならない。24分、バレンシアからのパスにルーニーが抜け出てGKと一対一になるが、弾き返された。その直後には、フレッチャーからのクロスをルーニーがヘッドで合わすが、チャンスはそれくらい。ほとんどチャンスらしいチャンスも作れない。
 と、39分。マクファデンのCKからのこぼれをボウヤーがヘッドで前に送り、跳ね返ったところをジェロームが強烈にゴールネットに突き刺した。バーミンガムが先制。
 ここまでマンUと並んでリーグ最小失点。11試合連続無敗と守備力が際立つバーミンガムだが、リードした後半には、選手間の連携も取れてパスが回るようになってくる。4分には先制点と同様、CKからベニテスがシュートを放つがGKの正面を付く。
 ボールポゼッションは高いもののなかなかチャンスが作れないマンUだが、18分、スコールズのスルーパスからルーニーがシュート、跳ね返りをスコールズ、さらにその跳ね返りをエブラがシュート。これがCBダンの足に当たり、オウンゴールで同点に追い付いた。足に当たらなければ、一瞬前に残されたルーニーオフサイドの判定だったと思われるだけに、バーミンガムにとっては悔やまれるプレーだった。
 マンUはその後、パクチソンに代えてギグスを投入し攻め立てるが、バーミンガムもゆずらない。27分、右サイド、カーからのクロスをトラップざま前方に抜け出てシュートを放ったベニテスのプレーは惜しかった。その後はマンUが、35分エブラ、36分スコールズとシュートを放つが、39分フレッチャーが2枚目のイエローで退場となり万事休す。40分にはバーミンガムのCBジョンソンの強烈シュートもあったが、結局1-1のままタイムアップとなった。
 マンUにいつもの破壊力も迫力も見られない。モタモタしたまま90分が過ぎた。後半6分の長すぎるロスタイムは、いつもならマンUのためにあるのだが、この日は逆にバーミンガムの攻撃が目立つ始末。その堅守速攻ぶりには好感が持てた。これで2位、3位チームがもたついて、4位のマンCが3強に迫ってきた。チェルシー他は雪のため延期。荒れ狂う天気と同様、プレミアリーグもいよいよ吹雪の季節に入ったようだ。