とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

年に一度の定期演奏会

 大学入学後、合唱部に進学したと揶揄されるほど打ち込んできたサークル活動。その年に一度の定期演奏会が開かれた。時期を同じくして、昨日からセンター試験も始まったが、関係のなくなった今年は「今日からセンター試験」の報道を見て、「ああ、そうか」と思う始末。喉元過ぎれば熱さ忘れる。
 当日は夕方6時の開演にも関わらず、朝7時過ぎに家を出て、帰ってきたのは翌日の朝8時。もっともこれは演奏会終了後、恒例の泊まりがけ打ち上げ会があったためだが、この間、一睡もしなかったと家に帰るなりすぐに眠ってしまった。お疲れさま。
 演奏会は1500人近く入れる会場で行われたため、そんなに来場者があるのかと心配したが、開場前から入口前に長蛇の列ができており、隣席にも空きのない盛況でよかった。この種のイベントだと来場者は家族が中心かと思ったが、意外に若い学生が多い。娘も高校時代の友人などに声をかけ、来てもらったようだが、あとは他大学や同大学内の合唱団からの来場者も多い。ちなみに私たちの後ろには年配の男性グループが並んでいたが、OBも招待していたらしい。
 公演は3部構成で、第2部にはアトラクションステージとして、ストーリー性のある演目を小演技を交えて披露。会場を楽しませた。全体的に非常に楽しい、合唱の魅力をよく伝える公演で、大学生ともなると違うなあと感心することしきり。アンコールもあって楽しめた。
 公演が終了しホワイエに出ると、何ともうそこには先ほどまでステージ上にいた合唱団のメンバーが走り込んできて、3曲ほどフェアウェル・ナンバーを披露。緊張感もほぐれ、にこにこ顔で歌う唄は、嬉しさ楽しさが直に伝わってきてとてもよかった。最後に団長があいさつ。笑いもこぼれてアットホームないい雰囲気。その後、この公演で引退する指揮者等を天井に当たれとばかりの胴上げ。いや楽しかった。
 毎週2日乃至3日、9時半近くまで練習をし、毎度駅まで迎えに行った。秋頃には定期公演会のチラシのデザイン担当になって、いつまで経ってもOKが出ず、半分泣きながら深夜遅くまでデザイン案を作っていた。「何学部に進学したの? そんな思いまでして何で続けるの? やめればいいんだよ。」と言ったこともあるけれど、「こんなに楽しいんだ。楽しんでいるんだ」ということが十分すぎるほど伝わってきた。
 さて定期公演会が終われば、次は2年生が運営の中心になる。既に昨年末から渉外担当として、他団の講演会の応援観覧に行ったり、クロークというプレゼントを届けたりしているけど、あまり無理せずがんばってほしい。
 でもその前に後期の期末試験が始まる。まずはそれをがんばって、それからこの春はバイトを始めるんだっけ。少しずつ色々な経験を重ねて成長していってほしいと思う。