プレミアリーグ第22節。11位のサンダーランドと対戦した首位チェルシーは、圧倒的な強さを見せつけて完勝。もたつくマンUやアーセナルを尻目に、悠々と首位を守った。
アフリカ・ネーションズカップが始まって、ドログバ、カルーにミケル、エッシェンに加え、デコ、ボシングワも欠場したチェルシー。しかし先発メンバーを見れば、アンカーに座ったベレッチを除いて、ほとんどレギュラーだから恐れ入る。
開始早々、2分にJ.コールがマルーダとのワンツーからシュートを放てば、サンダーランドも3分にロングパスからジョーンズがシュート。4分にはJ.コールからA.コールがヘディング・シュートと互角の打ち合いの展開。しかしサンダーランドのこの積極的な姿勢が裏目に出た。
8分、ベレッチからのパスを受けたバラックがアネルカに絶妙のスルーパス。楽々と先制点を上げる。サンダーランドも13分にジョーンズの落しから得点ランキング2位につけるベントがシュートとあくまで攻撃的に戦うが、18分にはマルーダが中盤でボールを奪い、そのままドリブル・シュートとさらに突き放す。そこからはチェルシーのゴール・ショー。
22分にはCBテリーからのロングフィードにA.コールが抜け出し、見事な切り返しを見せて3点目。さらに34分にはA.コールのクロスにJ.コールが前でつぶれてランパードが4点目を上げる。
後半に入っても、チェルシーの勢いは止まらない。5分、バラックのパスを受けたアネルカが強烈ミドルを放つも、これはゴールのバーとポストに当たって跳ね返されるが、続く7分にはJ.コールのクロスをバラックがドンピシャ・ヘッドで5点目。
サンダーランドも後半から入ったゼンデンが11分にジョーンズの落しからシュートを決めて1点返す。が、それがさらにチェルシーの勢いに火をつけたか、20分、後半A.コールに替わって入ったジルコフのクロスからアネルカがこの日2点目のゴールを決める。さらに31分、マルーダのクロスからアネルカのシュート。32分、マルーダ、アネルカと渡り、J.コールがシュート。さらに33分にも、ランパードにアネルカ、マルーダがからんで最後はランパードがヘッドと、ほとんどサンドバック状態。
40分にはアレックスのFKをバラックが落とし、J.コールがヘッディング・シュートを放つがポストに嫌われる。この日のチェルシーは誰もが素晴らしかったが、特にマルーダの縦横無尽の運動量が光った。これに対してJ.コールはクロスやパス、また引きつける動きでゴールを演出するも、自らのシュート・チャンスはことごとく決まらない。攻撃的な前5人の中で唯一無得点はかわいそう。
45分にはイバノビッチからアネルカのクロスにランパードがヘディングで叩き込み7点目。ちなみにこの時もJ.コールはゴール前でDFとGKを引っ張っていた。サンダーランドも後半ロスタイムにゼンデンのCKからベントがゴールを決めたが、終わってみれば7-2とチェルシーの大勝。
これでますます2位、3位に差をつけて首位をひた走る。年末少しもたついたが、ドログバらが抜きでのこの強さは、もう誰にも止められない。そう思わせるに足る圧倒的な快勝だった。