とんま天狗は雲の上

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鉄道会社や道路管理者による安全管理の相違

 先日TVの過剰な警報表示について書いたが、その後で友人が話していた「鉄道会社や道路管理者による安全管理の相違」の話が面白かったので、ここでも披露。彼曰く・・・
津波警報の発令で各地で鉄道や道路の通行止めが行われた。愛知県内ではJR東海道線が一部区間運休となったが、並行して走っている新幹線は運休にはしなかった。JR関西線は木曽川を越える一部の区間を運休にしたが、その下流を平行して走る近鉄は運休にはしなかった。新幹線は在来線よりも安全性が高い設計になっているということはあるかもしれないが、近鉄の鉄橋はかつての国鉄の路線を譲り受けており、関西線鉄橋よりも安全ということはないはず。結局、経済性が安全性に優先して判断されたんだろうか。」
 なるほど。鉄道マニアらしい指摘。私も普段、帰省の際に利用するので、東名高速道路の清水-富士間の通行止めが気になった。並行して走る国道はどうしたのか。確かに東名は海に張り出し走っているが、路面は国道の方がはるかに低い。これは経済性を優先というよりも、国道も通行止めにしたら、他に迂回道路がなく交通に支障になるということだろう。ひょっとして高速道路が無料化されたら、東名の方を通行可能道路にすることもあるのだろうか。
 結果的にこの付近の津波被害は大したことがなかったので、運休や通行止めが過剰規制のように感じるが、津波予測が不確かな現状を考えればやむを得ないと思う。運休にしなかった近鉄や新幹線もそれなりに根拠があっての判断だろうから責める気もないが、運休や通行止めの基準を比較検討してみると意外に面白い事実が浮かび上がるかもしれない。