とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

代表選出前の最後のTV中継はヴィッセルvsジュビロ戦

 いよいよW杯南アフリカ大会の代表選出が迫ってきた。この週末は最後のゲームということで番組表を見たら、中継が少ない。よくよく見たらJ1は土曜日に3試合、日曜日の2試合あるだけで、ACLを戦った4チームの試合は7月に延期されていた。なんだ。
 そんな中で土曜日にあったのが、レッズvsマリノスエスパルスvsアルビレックスヴィッセルvsジュビロ戦。結果は上位2チームが敗戦という衝撃的な内容で、できればこれらのゲームを見たかった。でもTV中継はヴィッセルvsジュビロ戦。一応、大久保、前田の代表FW争いが看板だが、今さらそう言われても。
 岡田監督はレッズvsマリノス戦を観戦したようだが、何を確認しに行ったのか。田中達也の出来? 俊輔の体調? 3月には7割かた決まっている旨の発言をしていたが、残りの3割はどういう基準で決めるのか。連休中のJリーグ観戦は意味があったのか。
 聞くところによれば、FIFAは5/11までに予備登録名簿30人の提出を求めており、最終登録は6/1になっている。普通に考えれば、5/11までに30人を選出し、全員を集めての合宿の中で、体調やメンタリティなどの最終確認をしてギリギリで決定すればいい。それを日本は最後で選考から外れる選手への影響等を勘案し、10日の時点で23人に絞りこんでしまうのだそうだ。その後、体調を崩す選手が出たらどうするのか。初戦の24時間前まで選手の入れ替えができるそうだが、予備登録選手外でもいいのだろうか。よくわからない。この時点で既に日本はw杯に負けているという気がする。したたかさが足りない。あまりにナイーブ過ぎて、これで世界の舞台で勝とうなんて甘過ぎるのではないか。
 そんなことを思いつつ、ヴィッセルvsジュビロ戦を見る。
 序盤はジュビロ・ペース。9分、ゴール前のこぼれ球を前田が持ち出し、ループシュートを放つ。19分には駒野がFK。しかし20分を過ぎる頃からヴィッセルが次第に自由に動き始める。24分、ポポの大きなサイドチェンジに大久保がシュート。続く27分には大久保がワイドに左へ展開し、茂木が上がってくる。そして35分、中盤でエジミウソンがボールを奪うと、松岡から大久保がワンタッチでボッティにパス。狙い澄ましたスルーパスに茂木が飛び出して100試合出場記念ゴールを決めた。
 ジュビロは、イ・グノが前線で動き回ってボールを引き出し、前田がシュートを狙おうとするが、中盤の動き出しがあまりに少ない。トップとの間に広いスペースを空けてしまう。逆にヴィッセルは、次第にエジミウソン、松岡のボランチが機能し始め、奪ったボールを大久保がバイタルエリアをうまく使って両サイドまで広く展開し、ゲームを支配し始める。この辺りの視野の広さが大久保の良さだなあ。たぶん代表ではいらないけど。
 後半5分、エジミウソンのドリブル・シュート。ジュビロも4分、駒野からイ・グノのドリブル・シュート。9分、成岡のクロスに那須のヘッドと攻めるが、どうも個人プレーの印象。
 と思ったら究極の個人プレー。中盤の混戦から弾んだボールを大久保がボレーで蹴ると、見事ゴールに吸い込まれて追加点。片やジュビロは駒野のドリブルからの強烈なシュートはバーを叩いてゴールにならず。これでゲームの結果は見えていた。最後は32分、ボッティのサイドチェンジをポポがうまくボールを抑え、3点目を挙げてゲームセット。戦前は前節快勝のジュビロ有利かと思っていたが、終わってみればヴィッセルが大勝利。
 前田の茫然・憔悴した顔が印象的だった。ま、このゲームに関わらず選出されないだろうけど。ゲームとしてはそこそこ面白い。けど、これを代表選出と絡めて報道されると、それは違うだろうと突っ込みたくなる。岡田さん、いったい今頃、スタンドで何を見ているの?