とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシー プレミア優勝

 ようやくチェルシーの最終戦、優勝を決めた8-0のウィガン戦をビデオで見終えた。週初め忙しく、翌朝早朝、先制点を挙げるまでの6分間。その夜に前半。そして昨日後半とブツ切れ観戦。結果は月曜日の昼に知ったので、前半の続きを見るときには結果を知っていたが、2点目を挙げるまではどう転ぶかわからないゲーム展開。先制点を挙げるまでは、「大丈夫かな」とけっこうハラハラの思いでビデオを見ていた。
 序盤からウィガンが「簡単には負けないぞ」と気迫を見せつけ、押し込む展開。フォーメーションも3バックにして、フィゲロアメルヒオットの両SBを高く押し上げ、カルー、マルーダが押し込まれて、チェルシーもなかなか前で展開ができない。
 6分、ドログバがFKで局面打開を図ると、壁に当たって戻ったボールをバラックが前にフィード。マルーダが落とし、アネルカがボレーを決める。これでチェルシー・ペースになるかと思ったが、いよいよウィガンが意気高く攻め込み、チェルシーが防戦に回ってこれは意外に予断を許さないぞとコブシを握りしめる。というか、この時にはもう結果を知っていたから、どうしてこの展開から8-0という一方的な結果になるんだろうと興味をもって見ていた。
 ようやく25分過ぎからチェルシーがペースをつかみ出す。解説の原さんによれば、チェルシーがウィガンのやり方にようやく慣れてきた。で31分、ドログバポストプレーからランパードPA内に走り込むと、コールドウェルがユニフォームをつかんで倒してしまう。PK+レッドカード。厳しすぎる気もするが、その後、CBゴフリの手を使ったプレーに対してもイエローカードを出しており、レフリーがそういう基準でいたということ。しかしこの二つのカードがその後のゲーム展開を決定づけてしまった。CBが当たりに行けず、両SBも下がってサンドバック状態に陥っていった。
 後半は完全にチェルシー・ペース。前半目立たなかったA.コールとイワノビッチがウィガン側ピッチの前半分の位置に張り付き、ウィガン守備陣を封じ込める。2分、マルーダからドログバのクロスにランパードがシュートを決めるも、アネルカオフサイド・ポジションでノーゴール。
 しかし9分、ランパードがカルーとのパス交換からクロスを上げ、カルーが飛び込み3点目を挙げると、12分にはイワノビッチのサイドチェンジにアネルカがボレーを決めて4点目。18分にはランパードからA.コールのクロスにドログバがオーバーヘッド。GKが弾いたところをランパードがやさしいクロス。ようやくドログバがゴールを決めて5点目。2点目のPKをドログバから奪ったランパードドログバに気を遣うこと遣うこと。
 23分にはA.コールが倒されてPKをドログバが決める。35分、ベレッチのクロスにJ.コールがシュート。跳ね返りをドログバが決めてハットトリックで自ら得点王に花を添えた。最後は45分、J.コールのクロスにA.コールがきれいにシュートを突き刺し8点目を挙げた。
 ゲーム自体は前半、重苦しくも後半はお祭り騒ぎで4年ぶりの優勝を自ら祝い、スタジアムもお祭りモード。これまで苦虫を噛み潰したような顔しか見たことがなかったアンチェロッティ監督の笑顔が見られたのが一番の喜び。でもあの巨躯を不器用に揺すって飛び跳ねるさまは、とてもかつて名選手だったとは思えないほどの無様さで思わず笑みがこぼれる。優勝は最高だね。裏ではマンUも4-0と最大限の意地を見せていた。今年のプレミアは最後まで本当に面白く、またレベルも高かった。
 さあこれでいよいよW杯モード。プレミアリーグで活躍した顔なじみの選手たちの活躍が今から楽しみだ。海外リーグを見るとW杯の楽しみが倍増する。