とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ナビスコ杯 グランパス若手のひ弱さと可能性

 W杯中断中、Jリーグナビスコ杯のグループリーグが再開された。グランパス大宮アルディージャと対戦。ケネディ、玉田、闘莉王、楢崎がいない中、若手主体で臨んだ。
 一番の驚きはCB花井。今年に入りCBの練習を重ねてきたと新聞にはあったが、CBとしてのメンタリティがないことを露呈してしまった。
 立ち上がりは互角の展開。6分、巻のポストプレーからブルゾが右に振って金崎が長い距離からループシュートを放てば、アルディージャボランチ青木からの長いパスに金久保が抜け出てシュートを放つ。花井、千代反田に右SB竹内で組むDFラインは、不安定できちんとアルディージャ攻撃陣を掴みきれない。
 それでもグランパスの攻撃陣は積極的に前に出て、次第に攻撃のペースを掴みだす。20分、金崎のCKに巻がヘディング・シュートを放てば、22分には橋本のクロスを中村が落としブルゾがシュート。25分には金崎のクロスに橋本が胸トラップでゴール前に迫るがシュートを打てず。29分、中村から金崎がクロスを上げ巻がシュート。しかしアルディージャのDF陣は意外に固く、なかなかゴール前で自由にできない。
 と38分。デニウソンのパスをラファエルに奪われ、ドゥドゥとのワンツーからラファエルのパスがDFラインを抜け出た金沢に渡りゴールを奪われた。花井の裏を取られた。走り込む相手を掴みきれない。続く41分にもドゥドゥ、石原から右サイドを上がったSB渡部にパスが出され、ドリブルからのクロスをドゥドゥに合わせられた。ポストに当たる。危ない。
 そして43分、金久保のCKに千代反田と巻が重なって倒れた後ろでラファエルがどんぴしゃヘッド。2点目を献上。おーい!千代反田! 45分には村上のクロスにラファエルが花井の足先でさらってシュート。3-0。花井、軽い。CBの守備ではない。
 後半に入って竹内に替えて小川。ブルゾを増川に替えて、花井は攻撃的MFにポジション・チェンジ。6分、金崎のクロスを巻が落として花井がシュートを放つがバーに当たる。やはりこの位置の方が似合っている。8分にはダニウソンのFKの跳ね返りを橋本が詰めてシュート。21分には金崎のCKに巻がヘッド。
 巻のワントップに花井、金崎、橋本と若い3人がトップ下で並ぶ布陣。これを中村、ダニウソン、阿部、小川が支える。金崎にはやはり1日の長。激しいプレーも厭わず積極的にチャレンジを繰り返す。橋本も序盤はシュートチャンスにパスを回してしまう場面もあったが、次第に積極的にトライするシーンが見られるようになってきた。問題は花井。きれいにプレーしすぎ。倒されてファールをアピールするも取ってもらえないことが2度ほど。ひ弱過ぎる。このままでは消えていってしまうのではないかと心配。
 30分、中村のスルーパスに金崎がシュート。32分、橋本から阿部がドリブル、金崎を使って戻りを阿部がシュート。33分にも橋本がミドルシュートアルディージャも前がかりのグランパスの裏を狙ってラファエルが再三危険な場面を作るが、増川がファールを厭わない激しいプレーでゴールを許さない。これこそCBのメンタリティ。
 ゲームは43分になってようやく金崎のパスから杉本がフリーとなってシュートを決めた。が、そのまま終了。3-1で敗れた。
 ストイコビッチ監督はナビスコ杯で今後も若手を起用することを宣言した。このゲームでは橋本が目に付いた。橋本に続くのは誰だ。次のセレッソ戦も期待したい。