とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

まさかのスペイン敗戦 唯一最大の番狂わせだが・・・

 昨夜は11時キックオフのスペインvsスイス戦を途中から観戦していたが、ボールをキープするもののなかなか得点を上げられないスペインに心残りはありつつも、前半を終わったところで明日に備えて寝ることにした。
 ところが昨日は仕事で少し気掛かりなことがあり、また遅く帰ってきた娘の発てる物音に寝付かれず、1時前に諦めて再びTVのスイッチを押した。となんと、スペインが負けているではないか。そのまま終了するまで15分ほどTVを見ていたが、有効なチャンスもつかめずスイスに敗戦。いったい何が起こったのか? その後、1時から始まったNHKの放送を見だしたが、結局途中で挫折。今日になってもう一度見直した。眠い!
 前半からスペインが圧倒的にボールをキープするが、スイスの固い守りの前になかなかチャンスがつかめない。スペインの最初のシュートは17分のダビドシルバのミドルシュート。ということは、いかにスイスが固い守りをしていたか。プレスが強いわけではなく、全体的に守備のブロックをかっちりと作り、ペナルティ・エリア内では厳しく守る。
 それでも20分過ぎ辺りからようやくスペインも前線にくさびのパスを通し、スイスの守備陣を崩し始める。24分、イニエスタからのスルーパスを、上がっていたCBのピケが受けてシュート。GKベナーリオがナイスセーブ。
 前半のスイスのチャンスは26分のツィーグラーのFKくらい。これがスイス最初のシュート。35分にはイニエスタから左サイド、カプデビラのクロスにビジャがヘッド。その後もシャビアロンソからビジャがチャンスを掴むが、スイスのゴール前の寄せが厳しく、楽にシュートを打たせてくれない。45分にはイニエスタから斜めにきれいにスルーパスが通り、ビジャがループシュートを放つが、惜しくも枠を外れた。
 後半に入ってもスペインが圧倒的なボールキープ。5分、シャビアロンソミドルシュート。6分、イニエスタのクロスにピケからダビドシルバがミドルシュート。しかし7分、スイスのゴールは突然やってきた。ゴールキックをクフォーがポストで流すとデルディヨクが受けてシュート。GKが弾いたボールをフェルナンデスがシュート。さらにこぼれたボールに対してデルディヨクが身体ごと飛び込んで前に運び、フェルナンデスがこぼれたボールを押し込んだ。ここしかない場面での気迫あふれるプレー。ピケが頬から血を流しつつ呆然とする。
 しかし、スペインの反撃はここからさらに加速する。13分、ビジャがミドル。15分にもセルヒオ・ラモスがヘッド。16分にはシャビのスルーパスが出るが、ビジャにつながらず。18分、シャビからビジャがポストで受けて打ったイニエスタのシュートは枠を外れていく。
 しかし焦りからか前線へのくさびのパスがあまり見られない。そこで17分、ダビドシルバに代えてF.トーレス、右サイドにナバスを入れて、シャビアロンソをアンカーに下げ、さらに攻撃的な布陣となる。この効果はさっそく現れ、23分、ビジャのクロスにF.トーレスがDFと競り合いつつシュート。25分にはCKからシャビアロンソミドルシュートがバーを叩く。27分にはシャビからナバスがシュート。
 しかし29分、デルディヨクがクフォーとのパス交換から切り返して右アウトサイドで絶妙シュート。ポストを叩く。スペインに疲労の色が濃くなり出す。そして32分、イエニスタが足を痛めてペドロに交代。これが痛かった。
 ナバスが右サイドから再三クロスを上げるが、CF陣はDFラインに張り付くばかりで、ボールを受けに行く動きが少ない。外からの放り込みに偏重し、スペインらしからぬ単調な攻撃となっていく。40分、ナバスのクロスをビジャが落とすが、トーレスにはDFの厳しい守備。43分、ビジャからのパスはF.トーレスがトラップミスでチャンスをつぶす。結局長い5分のロスタイムもドラマを起こすことなく、スペインの敗戦が決まった。
 昨夜、結果を知った時はショックだったが、見直してみると敗戦の理由がよくわかる。もちろんスイスの頑張りが一番。しかしスペインもF.トーレスのケガと試合間隔が長く空いたことが微妙に試合勘を狂わせていた。この敗戦は痛い。初戦敗戦してグループリーグを突破する確率は1割程度という。しかしスペインにはぜひそのジンクスを覆してほしい。いや覆すはずだ。そう信じたい。
PS.
 ちなみに南アフリカウルグアイに0-3で負けた。初戦では「南アフリカとメキシコがグループリーグ突破」と書いたけど、全然当てにならないですね。その程度の観戦眼なので気にしないでください。