とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

何かが足りない FC東京vsジュビロ 中位同士の決戦は引き分けドロー

 長友が抜けたとは言え、FC東京のメンバーを見たら、その豪華さにびっくりした。今野に羽生、松下の実力派に、CFには大黒が加入。その間を中村北斗、大竹、梶山の期待の若手が埋め、森重をボランチ起用。キム・ヨングンリカルジーニョの外国人も20、21歳の若手で、GKは若手期待の権田だ。
 一方のジュビロも、上田、山本の若いボランチコンビに、駒野、前田、西、那須らの実力派が支える。1分、5分と西がミドルシュートを放ってジュビロの攻撃をリードすると、FC東京も9分、松下が蹴ったCKのこぼれ球を中村北斗ミドルシュート
 森重のボランチ起用はどんなかと興味があったが、その強さ・巧さをいかんなく発揮して、梶山とのコンビネーションもいい。前半はFC東京がゲームをリード。19分、松下の蹴ったFKに森重がヘディング・シュートを決めるがオフサイドの判定。森重自身は後方から走り込んだから、オフサイド・ポジションにいたとすれば大黒か。それにしても惜しいシーンだった。
 ジュビロの攻撃は前田頼み。しかしそれがかなり強力。14分、駒野のクロスに合わせたヘッドはGK権田がナイスセーブ。21分にもポストプレーの後、跳ね返りをシュート。25分。29分には大井のフィードを受けて反転してのシュート。さすがのプレーを披露する。
 FC東京は後ろから中盤まではボールが回るが、前線の二人、リカルジーニョと大黒がまだまだ噛み合っていない印象。大黒はいろいろなところに顔を出し、精力的に動き回って、パスにも反応するが、うまく合わない。
 と思っていたら、後半立ち上がりの2分。FKから素早く梶山が長いパスを前線に送ると、大黒が走り込み、シュート。抜け目ないプレーでゴールを挙げる。
 これでFC東京ペースと思いきや、6分、上田のCKに大井のヘッドがクリアされると、再度のCKを那須がニアでヘッド。ふわふわと飛んだボールは松下がライン上でクリアしたかと思ったら、自分に当たってゴールへ。あれあれ、同点になってしまう。
 これでジュビロが息を吹き返し、攻勢に出る。12分、ジウシーニョのクロスに前田がシュート。15分にも西のパスカットからスルーパスジウシーニョが走り込み、シュート。権田、好セーブ。24分にはジウシーニョのスルーパスに成岡が走ってシュート。これも権田がセーブ。続くCKのこぼれを山本がボレーで叩くが、途中でDFに触れて弾道の変わったボールを権田が驚愕の反応で弾き出す。
 FC東京は12分に石川、15分に赤嶺、34分には鈴木達也を投入し、反撃を試みるが、金沢を左SBにしてパク・チュホを中盤に挙げたジュビロにどうしても主導権を握ることができず、29分には上田のクロスに成岡にヘディングシュートを打たれる。
 ようやく42分、森重から鈴木、赤嶺とからんでシュートを放つが、DFにクリアされて有効な反撃もできずゲームセットに終わった。
 ジウシーニョにかつてのキレがなく、前田頼みのジュビロ。対するFC東京も豪華メンバーの連携が整わず、スムーズに攻撃を組み立てられない。11位と13位。中位に沈むチーム同士らしい、なんとも煮え切らないゲーム展開でドローに終わった。個々にはよく頑張っているし、それなりに見所もあるのだけれど、チームとして何とかならないものか。