とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

勝てないチェルシー 負けないトットナム

 プレミアリーグ第17節。いよいよ強豪同士が対戦する12月がやってきた。最初はこのところ4戦勝ちなしのチェルシー対5戦負けなしのトットナムトットナムはついに5位まで上がってきた。アーセナルもようやくランパードがベンチに入ったが、ボシングワが負傷欠場。不調のドログバはベンチからのスタートとなった。
 立ち上がり早々、アネルカがシュートを放つと、8分、9分とエッシェンミドルシュート。何とかしようという意欲は感じるが、パスをつなぐ割には人の動きが少なく、何となく型にはまった感じで攻撃に脅威を感じない。片やトットナムの攻撃は人の動いた先にパスが出て、ダイナミックで流動的。
 トットナムが優勢な展開で進んだ15分、パラシオスからアスエコトに出し、長いフィード。ここにデフォーが走り込み、ボールキープから戻ってイバノビッチを引き出すと、中央へクロス。これをパブリチェンコが受けて左サイドに持ち出すと、ミケルの寄せが甘く、シュートはきれいにポスト際に飛び込んだ。トットナム先制。
 チェルシーも23分、ラミレスのクロスにカルーが飛び込みシュート。さらに25分、マルーダのクロスからアネルカが中に入れると、カルーがヘディングシュート。しかしGK正面。ワンポイントで合わせるが、動きが少ない。テリーが再三上がって奮起を促すがチャンスにならない。
 31分、ベイルのFKにパブリチェンコが合わせるが、ゴールならず。逆に36分、マルーダのFKもカルーのヘディングシュートは枠を外す。37分、パラシオスからレノンを走らせ、クロスにパブリチェンコが飛び込むが、GKチェフがセーブ。チェルシーも40分過ぎ、ようやく攻勢に出て、41分、エッシェンのスルーパスアネルカが走り込むが、間一髪バッソンがクリアする。
 前半はトットナム・ペース。後半早々、動きの悪かったミケルに代えてドログバを投入。しかしゲームはトットナム・ペース。2分、モドリッチからレノンがつなぎ、デフォーがシュート。6分にはハットンのクロスをベイルが戻し、デフォーと競ったイバノビッチが落としたところをモドリッチがシュート。
 チェルシーは10分。前線でこぼれたボールをアネルカが落としドログバがシュート。しかしGKゴメスがナイスセーブ。11分にもフェレイラのクロスをパラシオスがあわやオウンゴール。ゴメスがファインセーブでゴールを防いだ。
 なかなかチャンスが作れないチェルシーだったが、ゴールは突然やってきた。25分、GKチェフからのキックをドログバとドーソンが競り合い、落ちたところをドログバが強烈なシュート。GK正面だったが、ゴメスの手を弾きゴールに転がり込んでいった。
 これで息を吹き返すと、32分、チェルシーがいよいよランパードをピッチに送り込む。32分、マルーダのCKをドログバがポスト、ストゥーリッジが飛び込むが、アスエコトが先に触ってクリア。34分にはベイルのFKをクラウチがポストで戻しレノンがシュート。DFに当たって帰ってきたところをもう一度レノン。しかしゴールならず。
 お互い中盤が空いて、めまぐるしく攻め合う展開が続く。どちらも勝たせたい。しかし、どちらも負けさせたくない。そんな思いでチャンスを作っては守り合う両チームを応援していたが、トットナムの中盤の守備を支えてきたパラシオスが43分、足を痛めてサンドロに交代。これでしばらく時間を使ってロスタイムは4分。
 すると46分。アネルカアーリークロスドログバが前にパス。ラミレスが飛び込むと、GKゴメスが身体ごとぶつかって倒してしまう。PK献上。蹴るのはドログバ。しかしここはゴメスの気迫が上回り、ゴールを死守。
 前半は相変わらず不調のチェルシーだったが、ドログバの得点以降立ち直り、ランパードの復帰とともに気力充実。最後は気迫と意地がぶつかり合う好ゲームを展開したが、結果は引分け。結局勝てなかったチェルシートットナムも勝てる内容だったが、チェルシーに最後は気力で負けてドローで終わった。
 ランパード復帰でようやくいつものメンバーが戻ったチェルシー。次節はマンU。引き分けたとはいえ、今日のゲームの気力をもってすればいいゲームができるかもしれない。ようやくながら少し光明が見えてきたような気がする。次節が楽しみだ。