とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

選挙の風景

 今年は統一地方選挙の年だ。年末当たりから駅頭で幟を立て、名前を連呼し、あいさつをする立候補予定者が出るようになった。名前を連呼するだけで、いったい何をしたいのかよくわからない。先日の雪の朝にも駅頭に立っていた。そんなことをしているよりも、一人暮らしのおばあさんの家の前の道路の雪かきでもしたらどうかと思った。
 愛知県は知事選も始まり、知事候補者も駅頭に立って、さらに騒がしいことになっている。最近は「本人」と書かれた幟やたすきをして立つのが流行りのようだが、さすがに連日、新聞に掲載されている顔の本人が「本人」のたすきを付けていても、「何やってるの?」という気になる。もちろん、選挙カーで連呼して回るのもうるさいばかりで意味がわからない。
 あいさつをして頭を下げるだけでなく、政策チラシを配っていることも多い。一応受け取り内容を確認する。新聞記事を刹那的に読むよりは、それぞれの候補者のチラシを並べて比較できるのはいい。もっとも管内閣はマニフェストを見直すそうなので、いくら美辞麗句が書いてあっても、いつひっくりかえされるかわかったもんではない。
 同じチラシを何枚も受け取ってもしょうがないし、くだらない内容のものもある。先日は「市政ウォッチング」と題するチラシを配っているおじさんがいたが、どうして自分に市政ウォッチを託せと言う資格があると考えるのか理解できない。
 いつものように差し出されるチラシを避けて急いでいたら、ニコニコと近づいてくるおじさんがいる。あれ、○○さん! 職場のOBだ。そういえば年賀状に「市議出馬を考えています」みたいなことが書かれていたっけ。がんばるな。でも市議になって何をしたいんだろう。チラシには「借金体質からの転換」「人にやさしい政治」と他の人と変わらないフレーズが並んでいた。
 そういえば、愛知県知事選に立候補している5人のうち3人は東大法学部卒で2人は医師だ。高額所得だろう医師が、知事の給与を3割減と言われても、「あんたはもうタップリ貯め込んだろうからいいだろうよ」と言いたくなる。東大出身者は一人がラガーシャツで若さをアピールすれば、もう一人は現役でサッカーを楽しんでいるとアピール。そうしたらもう一人はアメフトだって。ホンマかいな。
 どの候補もみんな一生懸命、庶民派を訴えているけど、イマイチ信じられな〜い。政策より人間力だとは思うけどネ。
「マニフェスト以外の仕事が多かった」