とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

眠れない日々。先が見えない毎日。

 地震が発生して1週間が過ぎた。あっという間のようであり、まだ1週間という気もする。後者の方が大きいか。
 金曜日に発生して、翌日、翌々日が週末だったので、この2日間、悲惨な映像をテレビで見続けた。さすがに日曜日の午後には耐えられなくなり、買い物に外食にと外出した。
 小田嶋隆「ア・ピース・オブ・警句:今こそ隣人に対して寛大になろう」で、テレビを見続けることによる精神的ダメージについて語っていた。まさにそのとおり。民放では月曜日位から少しずつ通常番組が始まってきた。水曜日は「はねるのとびら」を見た。が、見ていても少しも面白くない。ACのCMが流れるたびにNHKにチャンネルを変えた。
 しかしNHKもどこまで真実かわからない。死者・不明者数は常に各局の中で最低だし、原発報道も安全側へ誘導する意図を感じる。先日も南相馬市長の必死で率直な訴えに大越キャスターが「政府関係者も見ているでしょう」とあわてて応じ、「市民の冷静な行動に感謝する」と市長が言えば、それを誘いに「諸外国でも日本人の行動を絶賛する声が多い」とホッとしたようにつないで話を逸らした。
 昨日はテレビを見ていたら突然、緊急地震速報が入った。NHKの青山アナウンサーがおおあわての口調で繰り返し注意を呼びかけた。たかだか震度4だ。東北の避難所で生活する人たちからすれば、さぞやこっけいに見えたことだろう。震度4などこのところ日常茶飯事だ。東京の人はなんだかんだ言っても自分のことしか考えていないっぺ。
 計画停電の混乱も気の毒だとは思うが、首都圏以外の視聴者にとっては、しょせん在京キー局は東京のことしか考えていないと思うだけ。東京の大雪でやれ滑ってケガをしたと騒ぐのを聞かされるのと同じ心境。しかも23区内は停電対象外で、ヒルズ族は高笑い。忍従しているのは郊外から通勤する小市民ばかり。
 BSで放送された海外サッカーをビデオを録ったが、これも見る気がしない。夜になって妻は韓ドラを見出すと、やることもなくなり早く寝てしまう。このところ毎日10時台には眠り、5時前に目が覚める。実はこの週末、中国・四国地方へ家族旅行を予定していた。どうしようか悩んだが、一昨日キャンセルの電話を入れた。高速道路のガソリン給油量が制限されだした。こんな状況で遠出をしたら帰ってこれないかもしれない。
 先が見えない。仕事も今後の予定が立てられない。当面の仕事はこなすが、想定外のことも多く発生する。阪神淡路大震災の時ですら、こんなことはなかった。「これで東海・東南海地震が発生したら、どうなるんだろう」と言う人がいる。たぶんしばらくは来ないだろう。そんな気がする(猛暑の後で東海・東南海地震発生という予言は取り消し。東日本大地震で予言成就)。そうそう、富士山噴火はわからないけどね。何が起きても対応できる冷静さがほしい。