とんま天狗は雲の上

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東北地方には出稼ぎ文化がある?

 岩手県が、津波被災した地域について、建築基準法第39条第1項に基づく条例による災害危険区域の指定を被災市町村に対して求める方針だという報道があった。この地域に指定されると、原則として新たな建物の建設が制限される。これに対して、被災者からは元の街に住みたい、という声も挙がっているようだ。既に、仮設住宅の建設を待ちきれない陸前高田市被災者家族が、被災した自己所有地にプレハブ小屋を建て生活を始めているということで、今後、どんな展開を見せるのか興味がある。
 宮城県は同じ建築基準法でも第84条第2項に基づく建築制限区域を指定しているが、こちらは当面5月11日までの期限付きで、その後は復興計画を示しての期間延長を目指していると見られる。
 一方、福島県ではこうした動きはまだ報道されていない。県により復興に向けた考え方や方針が随分違うのだなと驚くが、これには被災の状況も影響しているのだろう。すなわち、岩手県では津波被害を被った町はどこも比較的規模が小さかったのに対して、宮城県では石巻市被災するなど、広域で建築制限を掛けるとかなり影響が大きい町が含まれる。また、福島県原発事故もあり、津波被災した町が現時点では近寄れない状況になっている。
 「それにしても、被災者はみんな一様に被災した町に帰りたい、というのは何故なんでしょう。これを機に都市部へ職を求めて疎開・移住する大きな流れが起きるかと思っていました」と職場の先輩に問うたら、「東北には出稼ぎ文化があるからではないか」という意外な答えが返ってきた。
 東北人はヤマト文化の東進につれて東から北の方に追い詰められた蝦夷(えみし)の子孫で、大和朝廷との同化を拒む文化的本能がある。このため、職を求めて西に向かうにしても、家族そろってではなく父親だけが出稼ぎに向かうのだと言う。
 えっ!そうなんですか。その伝で行くとひょっとして、フクシマ原発事故は蝦夷(えみし)たちを東の地に閉じ込めるための結界として起こされたものなのでしょうか。このまま行くと、日本は福島を境に、蝦夷国大和国の二つに分裂するのだろうか。あな、おそろしかな、フクシマ原発

PS.
 って、ふざけすぎでしょうか? 東北で被災した方々を揶揄する意図はありませんが、原発事故周辺地域から早く逃げだした方がいいのに、津波に襲われた被災地域にもう一度住むなんて愚を犯す必要はないのに、と強く思います。
 私が思った以上に現地に帰りたい、残りたい、という方が多いように感じます。もちろん郷土愛や新しい土地で生活することの不安などは理解します。被災後1ヶ月では、まだ冷静・合理的な判断がしにくい、不条理感や被害意識が強く残っているということもあるでしょう。
 強い怒りの思いを持ちつつ、しかし頭は冷静でいてください。感情に流されず、生活を再建する強い意志を持ってください。そろそろ自立に向けて立ち上がる時期に来ています。その思い、動きを支援したいと思います。東北人の強さを見せてください。