とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日本U-22、苦闘の末の2次予選突破。これほど苦しむとは思わなかった。

 午前1時45分キックオフ。前のエントリーで、「2時半には安心して眠れるようなゲームにしてほしい」と書いたけど、1時45分まで起きていることも端からあきらめ、早朝に観戦した。それにしても最後まで気の抜けないゲーム。朝から精神的に疲れてしまった。
 中東からの中継は画像もひどく、誰が誰やらわからない。おまけにNHKではクウェートの選手紹介もない上に、吉松アナがいつものいい間違い連発でますます混乱。解説の山本昌邦も「身体を冷やせ」とか、得意のコンディショニングの話をするばかりでわけがわからない。こんなことなら地上波TBSを見ればよかった。
 ということで、よくわからないうちにゲームが始まった。と、クウェートが日曜日のクウェートじゃない。前からよくプレスをかけてDFの裏へロングボールを放り込む。4分には右SHサーネアのクロスにCFスライマンがヘディングシュート。6分には日本でも活躍したジャーベル・ムタイリがドリブルで前進してPA内に侵入。DFと競って倒れる。シミュレーションを取ってもらえたもののアブナイ、アブナイ。16分にもムタイリからのスルーパスにスライマンが抜け出す。GK権田が抑えた。
 39度という暑い気候の中、日本はなかなかペースをつかめない。18分、左SB比嘉のクロスに東がヘディングシュート。これが日本の初めてのシュートだった。それでも技術に上回る日本は21分、中盤の底、たぶん山本から右サイドに縦パスが出て、右SB酒井が走りこみ、GKの鼻先でループシュートを決める。日本、先制。
 だが、その後もクウェートに押される場面が目立つ。こぼれ球を拾われ、中央突破を許す。45分には右斜めから強烈なミドルシュート。GK権田が抑えたが、油断ならない。
 日本は後半始め、左SBを比嘉から吉田に交代。しかし状況は変わらない。開始早々、ムタイリのシュートが飛ぶと、5分には8番の選手からのクロスをスライマンが落とし、アリがボレーシュート。強烈にゴールに突き刺さり、同点に追い付かれる。6分にもFKからシュート。12分、清武のCKに濱田(と吉松アナは言った)がヘディングシュートで飛び込むが枠外。そして13分、PA内にスピードをつけて侵入したスライマンに対して、鈴木の足が当たったという判定でPK献上。これをスライマンが落ち着いて決めて、ついにクウェートに逆転される。
 1-2のままなら2試合合計で日本がリード。疲れの見える山本に代えて山口を投入し、守備の安定を図る。26分、清武がドリブルから東とのワンツーを挿み、さらに前進してシュート。27分、山崎に代えて大迫を投入。28分、東がドリブルからシュート。ようやく日本の攻撃がつながるようになってきた。32分、清武のCKに鈴木がヘディング。叩き付けすぎてGKキャッチ。35分、東が右に流し、清武のクロスに東が飛び込む。シュートはGKがファインセーブ。惜しい。37分山口、38分大迫とミドルシュートを放つが、ゴールならず。
 最後は時間を使ってゲームを閉じようとするが、ロスタイム3分、クウェートのCKに途中交代のドゥワイヒがヘディングシュート。GK権田がかろうじてクリア。続くCKも何とかクリアしてゲームセット。1-2の苦闘の末、2試合合計ゴール数で何とか2次予選勝ち抜けを決めた。
 クウェートが日本での前半、あそこまで消極的なゲームでなかったらどうなっていたか。初戦前半の2点が貯金となって何とか勝ち抜けた。しかし最終予選でこんなゲームをしていたら、五輪出場は危うい。宮本や本田のような精神的支柱となる選手が現れないと、このメンバーだけではあまりにひ弱い。9月からの最終予選を見るのが怖い。