とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マリノス、俊輔いなけりゃ、ただのチーム

 前節セレッソ大阪戦、勝利したものの俊輔をケガで失ったマリノスエスパルスも高原がケガで好調には程遠いが、両チームよく守りあって、シュートの少ない退屈なゲームとなった。
 マリノスは小野・大黒の2トップに、トップ下に長谷川アーリアジャスールを配し、中盤に谷口・兵藤・小椋と並べるが、攻撃がほとんど機能せず、小野がオフサイドをくりかえす。
 対するエスパルスも大前、高木の両SHから積極的に仕掛けるが、マリノスの守備が固く、いいボールが中に入らない。
 ほとんど眠りかけた前半38分、マリノスの右SB小林からのフィードを岩下がヘディングすると、小野の前にこぼれてシュート。しかしGK正面。その直後、エスパルスも大前からのパスに小野伸二ミドルシュート。45分、左SH高木が中に切れ込んで、シュート性のクロスがわずかにゴールの右へ。ロスタイムには大前のクロスに枝村がシュートを打つが、GK飯倉がセーブ。前半はエスパルスがやや優勢ながら、お互いチャンスの少ない守り合う展開だった。
 後半に入ってもあまり変わらない。2分、FKにボスナーが強烈なグラウンダーのシュート。GKが弾いたところに岩下が飛び込む。GK飯倉が傷んで治療に時間を使う。13分には高木がミドルシュート。GK正面。その後にも、エスパルスの新アンカー、オランダ人のヨン・アピンと兵藤が交錯してゲームが止まる。こんな時間が多くて、観戦していても集中力が途切れる。
 24分、大前のスルーパスに高木が走り込み倒される。大前の蹴ったFKは壁に当たる。エスパルスは31分、大前に代えて永井を入れるが、永井がボールを触るシーンはほとんどなかった。それよりは高木。36分、高木のミドルシュートはGK飯倉がファインセーブ。
 マリノスは28分、長谷川アーリアジャスールに代えて狩野を投入。これでようやくマリノスがペースを掴みだす。38分、小野のスルーパスキム・クナンがGKをかわして回り込むが、シュートは腰が回らずコースを外す。41分には狩野が右に流し、小野のクロスにキムとGK山本海人が交錯。こぼれ球に谷口が飛び込むが、ボールはバーにはね返される。
 ロスタイムには狩野のクロスにファーサイドキム・クナンがヘディング。GK山本かろうじて弾き出す。エスパルスも終了直前、高木のクロスに小野伸二が飛び込むが、GK飯倉がクリア。後半、狩野が入ってからようやくシュートシーンが見られるようになったが、結局このまま時間切れ。大して盛り上がりもないままゲームが終了した。やれやれ。
 マリノスは勝ち点1を積み上げ、土曜日にゲームのないグランパスをかわして暫定2位浮上。だが前途多難。こんなサッカーでは首位などとんでもない。このままずるずると順位を落とすことの方が心配だ。やはり俊輔がいなければただのチームか。