とんま天狗は雲の上

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リバプール崩壊 トットナムはアデバヨールで復調の兆し?

 3試合終えて1勝2敗。特にマンU相手に0-4と完敗したトットナム。その後、アデバヨール、パーカーらを補強。リバプール相手にどこまで立ち直ったかに興味があったが、始まってみればリバプールが崩壊。トットナムよりもリバプールの今後が心配になるゲームだった。
 序盤からホームのトットナムが圧倒。3分、GKからのフィードをリバプールDFが処理にもたつき、クラニチャルが拾ってアデバヨールがシュート。5分にはアデバヨールの縦パスにベイルが抜け出し、クロスにデフォーが飛び込む。CBが本職のスクルテルが務める右SBの裏を徹底的に突いて、トットナムが波状的に攻め込んでいく。
 そして7分、モドリッチの縦パスにベイルが抜け出してクロス。デフォーがポストに入ってこぼれをモドリッチミドルシュート。これがきれいに決まってトットナムが先制する。
 その後もトットナム・ペース。14分、スクルテルからボールを奪ったベイルのクロスをデフォーがつないでクラニチャルがシュート。DFのクリアをモドリッチがシュート。GKレイナが好セーブ。アデバヨールが拾ってクロス。DFがクリア。リバプールはスピードについていけず、ファールを繰り返してはカードを溜め込んでいく。
 だが、押し込むもなかなか追加点が奪えない。逆に18分、中盤のルーズボールスアレスとDFが競って、こぼれ球をキャロルがパス。スアレスがシュートするがオフサイドリバプールの攻め手はただスアレスの個人技のみ。だが、これがなかなか手強い。少しでも隙を見せると、あっという間にピンチになる怖さがある。ここはトットナムもカブルがスアレスを密着マーク。
 そして27分、前進するパーカーの足にアダムのタックルが入って2枚目のイエロー。リバプールがまず一人少なくなる。加えて、アッガーが痛みを訴えて、コアテスに交代。FKはベイルが蹴るが枠を外す。その後もモドリッチ、ベイルとFKのチャンスをつかむが決めきれない。
 攻めるも追加点がならないトットナムは後半初めからクラニチャルに代えて故障明けのファンデルファールトを投入。1分、右SBウォーカーのクロスからアデバヨールのスルーパスにデフォーが抜け出しシュート。絶好のチャンスもわずかにコースを外す。5分にはウォーカーがパスカットから前進してクロス。一旦はDFに当たり戻ったボールを中に入れると、モドリッチがつないでデフォーがシュート。さらに14分、カウンターからデフォーとアデバヨールが抜け出し、2対1。最後はデフォーのスルーパスアデバヨールがシュートを放つがまたも外してしまう。15分、スアレスとカブルのマッチアップ。スアレスのFKは珍しくふかしてしまう。
 すると18分、スクルテルが2枚目のイエロー。ついにリバプールが二人少なくなってしまう。21分、モドリッチからファンデルファールトのスルーパスにデフォーがホセエンリケをうまく背負いつつ反転してシュート。ついにトットナムが追加点を入れる。とさらに23分、デフォーのミドルシュートをGKレイナが弾き、そこにアデバヨールが詰めると、GKをうまく浮かして技ありのシュート。あっという間に3点目を入れた。
 後は時間稼ぎ。二人少ないリバプールを相手に、無理攻めはせず、中盤で自由にパスを回す。ロスタイム、アスエコトのクロスをアデバヨールがワントラップからシュート。4-0でトットナムが完勝した。
 勝ったものの二人目が退場するまでなかなか追加点が取れないトットナムアデバヨールがよく動き、ボールに触ってリズムを作るが、連携の点ではまだまだ改善の余地あり。だが、ウォーカーの積極的な上がり、パーカーの冷静なボール捌きなど、今後さらによくなる期待が持てる。
 深刻なのはリバプール。ジェラードなどのケガ人もいるが、ヘンダーソン、アダム、ダウニングと加わっても攻撃はひたすらスアレス頼みで中盤が形にならない。確かにスアレスは怖いが、そこだけ抑えれば後は大丈夫という感じ。二人退場も守備に翻弄されたのが原因で今後に展望が持てない。まさに崩壊という印象。リバプールは本当に大丈夫だろうか。