とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

個の力で勝ち切ったグランパスだが、それだけでは・・・

 アウェイの連戦を1敗1分で帰ってきたグランパス。何とかこれ以上離されず2連勝して次のガンバ戦に臨みたいところ。前節レイソルに大敗したヴィッセルだが、このゲームでは序盤から積極的にプレスをかけてきて、グランパスが後手に回る展開。
 そして4分、右サイドで玉田がキープしたところを囲まれ、混乱の中から相馬が抜け出してクロスにパク・カンジョがダイビングヘッド。序盤早々に先制される。だが、同点に追い付くのも早かった。10分、ダニルソンから左に回し、小川のクロスに闘莉王がヘディングシュート。その前でケネディが競って、その裏。高い、高い。
 だが、前半はヴィッセルのプレスが早く、グランパスはなかなか攻撃を組み立てることができない。19分、中盤でボールを拾ったパク・カンジョからサイドに出されたボールを大久保がミドルシュート。GK楢崎がセーブ。その後、ヴィッセルがCKの連続で攻め立てるが、制空権はグランパス。何とかはね返す。グランパスは23分、CKのクリアを阿部が前に放り込み、増川のポストからケネディがシュート。ヴィッセルも28分、ボッティのスルーパスに大久保が抜け出しシュート。GK楢崎がナイスセーブ。31分には相手ゴール前でパスミスを奪われ、大久保が長駆ドリブル。PA前でかろうじて藤本がファールで止める。ボッティが蹴ったFKも危なかったが、GK楢崎がファインセーブ。
 前半を終わってシュート数はヴィッセルが9本、グランパス2本。ヴィッセル・ペースで前半を終えた。
 後半に入るとグランパスの動きがよくなってくる。4分、闘莉王のフィードに小川が抜け出す。5分には中村からのスルーパスに玉田が抜け出しシュート。7分にはダニルソンのクロスにケネディがヘディングで競る。15分、阿部からのクロスにケネディがヘディングシュート。そして16分、右サイド、田中からスイッチして中に切れ込んだ藤本が得意のミドルシュート。きれいにファーサイドに決まり、ついにグランパスが勝ち越した。
 17分、中村、藤本に代えて、金崎、永井を投入。するとさらにグランパスが攻め込んでいく。20分、闘莉王から左サイドへ長いフィード。永井が受けてクロスを金崎がシュート。GK徳重が弾いたところをケネディが詰めてシュート。ネットを揺らすが、ここはケネディオフサイド。28分には小川から金崎がサイドチェンジのスルーパス。永井が抜け出しGKと一対一となるもタイミングが合わず、シュートが打てなかった。
 ヴィッセルも27分、ボッティ、吉田に代えて田中英雄と有田を投入。これで運動量が落ちていたヴィッセルが盛り返す。38分、闘莉王がボールを奪われ、フィードに大久保が抜け出す。クロスに三原がシュート。GK楢崎の好セーブに救われる。40分には有田がドリブルで中に切れ込みシュート。グランパスの守備陣に疲れが出たか、また動きが悪くなってくる。
 だが、グランパスは個の力で突き放す。41分、攻め込まれた位置から小川が永井にパス。キープしてどうするかと思ったら、突然スピードアップ。そのまま抜け出しクロスを入れると、ケネディがヘディングシュート。一旦はGKが弾くが落ち着いてゴール。グランパスが3点目を入れた。
 その後はロスタイム、金崎のスルーパスに抜け出した永井からクロスに再度金崎が飛び込みシュート。わずかに枠を外す。さらに金崎のドリブルから玉田がシュート。最後はグランパスが攻め切ってこのままゲームセット。3-1でグランパスが勝利した。
 前半はヴィッセル・ペース。これに対してグランパスは、闘莉王の高さ、藤本のミドルシュート、永井の高速ドリブルとケネディのヘディングシュートと個の力を爆発させての逆転勝利。もう少し中盤の連携が見られると安心していられるのだが、どうしても中盤で停滞し、ボールを奪われてカウンターを食らう場面が多い。
 しかしこれがグランパスのサッカー。次節エスパルスもこの調子で蹴散らして、ガンバ戦に逆転優勝を賭けろ。さあこれからだ、グランパス