とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レイソルよ、お前もか 勢いだけでは優勝できぬ

 前日ガンバが負けたため、勝てば単独首位に立てる一戦。しかも相手は降格争いに巻き込まれつつあるアルディージャ。当然レイソルの楽勝を予想したが、ゲームの行方はわからないもの。ラファエルがケガから帰ってきて、気候的にも涼しくなり、アルディージャが前半から積極的に攻めていく。
 2分、金久保のFK。レイソルも4分、澤がミドルシュートを放つ。GK北野ナイスセーブ。両チーム積極的に攻め合ったが、アルディージャの出足の方が若干上回り、5分、CKのチャンス。金久保が蹴ったボールは村上が競った後ろでフリーになったラファエルが冷静に蹴り込んでアルディージャが先制した。
 レイソルも反撃する。8分、左SB橋本が上がり、ドリブルからクロスに田中が合わせるがGK北野がセーブ。12分、CB近藤からの長いスルーパスはわずかにレアンドロに届かない。アルディージャのプレスが見事。青木がアンカーで残り、ラファエルのワントップに金久保、上田、東、渡辺のちびっこMFがとにかく動き回る。
 それでも30分過ぎからようやくレイソルがボールを支配できるようになり、43分にはレアンドロのCKに酒井がヘディングシュート。しかし、前半は大してチャンスをつかむことができずに終わった。
 後半初めから、澤、栗澤に代わり、北嶋と大谷を入れて攻撃を仕掛ける。しかし序盤の攻勢をしのいだアルディージャは9分右サイド、SB杉山とSH渡辺のパス交換から杉山が抜け出し、クロスにラファエルがボレーシュート。これは外れたが11分、左SB村上からのフィードがピタリとラファエルに収まり、東とのワンツーでフリーになってラファエルがシュート。アルディージャが追加点を入れる。
 レイソルは15分、工藤に代えて水野を投入。すると左サイドが活性化。18分、水野のクロスからレアンドロがシュート。レイソル1点を返す。さらに22分、茨田のスルーパスに北嶋が抜け出ようとしたところをCBキム・ヨングォンが倒してPK献上。アルディージャの健闘もここまでかと思ったが、何とレアンドロの蹴ったPKをGK北野がナイスセーブ。アルディージャが得点を許さない。
 この後24分、レイソルのパス回しから水野のミドルシュートをGK北野が再度ファインセーブを見せると、アルディージャに中盤の動きが戻った。そして32分左サイド、金久保から青木が東とのワンツーで抜け出し、そのままゴールへ。シュートを決めて逆にアルディージャが突き放す。
 その後は両チーム必死の攻防の末、2点差を守り切ってアルディージャが3-1で勝利した。レイソルにとっては痛恨の敗戦。
 レイソルのサッカーは勢いのサッカーなので、一旦逆を突かれると脆い。これまでもそうしたゲームを数多く見せてきた。強いチームに勝つこともあるが、弱いチームに負けることもある。これで首位に立つチャンスを逃してしまった。残り7ゲームに3強との対戦は残っていないが、レイソルにとって簡単な相手もいない。何敗かはするだろう。まだまだ優勝するには力不足という気がする。