3-4-3で結果が出ず、早くもラニエリ監督に代わったインテル。第5節の相手はこちらも2敗1分と不調発進のボローニャ。インテルのフォーメーションは4-4-2。パッツィーニとフォルランの2トップに、スナイデルが欠場のため、今シーズン初出場のコウチーニョにオビの両SH。そして長友は右SBに入った。これでインテルの守備が格段に安定する。
8分、フォルランのFKのはね返りをサムエルがシュート。GKジレが好セーブ。ボローニャはベテラン、ディバイオの飛び出しでチャンスをつかむ。9分、ディバイオに出されたスルーパスを長友がナイス守備。11分、左SHコネからのスルーパスをディバイオに通されるが、シュートミス。
13分、長友がいいカットからフォルランにパス。サネッティを経由して最後はフォルランがシュート。だがポストに弾かれる。17分にはCKのクリアをコウチーニョがミドルシュート。さらに28分にも長友のパスカットからフォルラン、長友とつないでフォルランが駆け上がりクロス。わずかにパッツィーニに届かなかったが、いい攻撃だった。長友の積極的な攻め上がり、パスカット、そして読みのよい守備が光る。
そして39分、中盤の底までフォルランが下がって放った縦パスをカンビアッソが落とし、パッツィーニがシュート。GKジレの手を掠めてゴールに飛び込んだ。インテル先制。前半は1-0とインテルリードで終了した。
後半5分、コウチーニョがパッツィーニとの壁パスで駆け上がりシュート。DFのクリアをカンビアッソがシュート。だが、ホームのボローニャも後半は積極的に攻めてくる。8分、ディアマンティのクロスにディバイオがヘディングシュート。GKジュリオ・セザールが好セーブ。インテルは11分ジョナタン、19分ムンタリと両SHを交代。守備的な布陣に変更。
だが20分、トップ下ラミレスのFKをGKセザールがクリアすると、ディアマンティの蹴ったCKの中で、サムエルがボローニャCBポルタノーバを倒してPKを献上してしまう。ディアマンティが冷静に決めてボローニャが同点に追い付いた。
後半の長友は前半ほど攻撃に出ることはなく、守備を重視のプレイ。だが23分には長友が両サイドから厳しいプレスを受ける中、パッツィーニに長い縦パス。落としたボールをカンビアッソが右サイド、フォルランにつなぎクロスにムンタリが飛び込む。GKジレが交錯しながらブロックするが、このプレイでGKがアリアルディに交代する。
同点に追い付かれたインテルは30分、フォルランに代えてミリートを投入。1点を取りに行く。すると35分、カンビアッソの縦パスをパッツィーニがヒールで流すと、ゴール前に飛び出したミリートを左SBモルレオが倒してしまう。PK献上。これをミリートが決めてインテルが勝ち越した。
39分、ムンタリのFKはGKアリアルディがナイスセーブ。だが42分、PA右角から蹴り込んだムンタリのFKにルシオが飛び込んでダメ押しのヘディングシュート。インテルが3点目を挙げてゲームを決めた。
4-4-2として途端にインテルが落ち着いた。コウチーニョの守備力、オビも攻撃力・守備力とも中途半端だし、フォルランもまだ本調子ではないようだ。だが、ベースを取り戻して、選手たちが安心してプレイしているように見える。27日に行われたCLのCSKAモスクワ戦も勝利して連勝。インテルの進撃がようやく始まるか。次節ナポリ戦が楽しみだ。