とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

小野とユングベリ共演、グランパス完敗

 ガンバを勝点差1で追うグランパス。13時からのゲームでレイソルが勝ってキックオフの時点で3位。次節ガンバ戦の前に何としても負けられない一戦。だが小野とユングベリが初めて共に先発したゲームでエスパルスの選手たちが積極的に攻めてくる。
 4分高木がミドルシュートを放つと、アレックスもミドルシュートで続く。グランパスダニルソンがケガ。中村と小川でダブルボランチを組む。CBは累積欠場の闘莉王に代わり千代反田。万全ではないが前半はグランパスがしっかりつなぎ、エスパルスが走りまわる。13分には中村のパスに玉田が右サイドを駆け上がり、一旦藤本に預けてスルーパスに抜け出すが、惜しくもオフサイドエスパルスは18分、小野がGKの位置をよく見た技ありのロングシュート。危ない、危ない。20分にはCKから小野のクロスにアレックスがヘディングシュート。藤本がライン上でクリア。23分、ケネディから金崎が抜け出し、クロスに玉田がシュート。
 だが次第にエスパルスが押し込むでいく。30分、岩下のフィードをアレックスが落とし大前がシュート。31分にはCKからのこぼれを高木がミドルシュート。ポストを叩く。37分、辻尾のクロスをアレックスとGK楢崎が競って、アレックスの戻しを高木がシュート。田中がブロック。
 小野、ユングベリのところで収まるので、高木、大前が積極的に仕掛けてシュートを放つ。軽さは否めないが、グランパスがとにかく手こずっているという感じ。42分、左サイドを阿部、小川、玉田と回し、クロスに藤本が飛び込むが枠外。ロスタイムには小川のFKにケネディがヘディングシュート。前半のシュートはこの2本を入れて3本のみ。ほとんどチャンスもないまま前半を終了した。
 後半1分、金崎のスルーパスに玉田が飛び出しシュートを放つ。が、すぐにゲームはエスパルス・ペースに戻る。8分、大前のミドルシュートはGK楢崎がナイスセーブ。14分、ユングベリのスルーパスに左SB太田が駆け上がり、クロスに小野のシュート。
 どうしてもペースがつかめないグランパスは17分、藤本、金崎に代えて、ブルザノビッチと永井を投入。ところが彼らが輪をかけて活躍できない。20分、太田のクロスに大前が飛び込む。どフリーだがシュートミス。ふかしてしまう。21分には大前が後方からのパスを受けて反転シュート。楢崎がスーパーセーブ。はね返りを辻尾がシュート。ふかしてしまう。
 25分、中村がユングベリを倒しイエローカード。27分、中村を磯村に代える。その直後の28分、高木のクロスにファーサイドで大前がヘディングシュート。今度こそGK楢崎の手を弾きゴールの中へ転がり込む。ついにエスパルスがゴールを挙げた。
 グランパスは34分、ケネディのクロスを永井が落とすが、玉田の前でDFがクリア。ここは思い切ってシュートしてほしかった。エスパルスは36分、ユングベリのスルーパスに高木が駆け上がり、クロスにアレックスがヘディングシュート。そして39分、永井が中途半端なドリブルでボールを奪われると、逆にユングベリはドリブルで勝負。そのまま阿部を抜き去り、クロスにアレックスがニアで合わせる。エスパルス追加点。
 グランパスは最後まで中途半端なプレー。43分、ブルザノビッチが玉田とのワンツーでゴール前に走り込み、前が空いたと思ったが左へパス。永井オフサイド。どうしてシュートを打たない。結局、最後まで小野、ユングベリに翻弄され、高木、大前に走り回られ、グランパスのサッカーができないまま90分を終えてしまった。
 首位争い、どうしても取りこぼしできないというプレッシャーがあったのだろうか。それよりも小野、ユングベリの老獪な技術に翻弄され、魔法にかけられたように魅入ってしまったようだ。グランパス完敗。夕方のゲームでガンバも勝利して、3位後退。またもガンバとの勝点差が4に開いてしまった。次節ガンバ戦。今度こそどうしても勝たねばならないゲームになった。自分で自分自身を追い込んでしまったような気がする。