とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテル、ナポリに完敗。審判に負けた。いや、今の実力。

 ラニエル新監督の下、ボローニャに初勝利。CLでもCSKAモスクワに勝利して、復調ぶりをホームのサポーターの前で示したい一戦。ナポリは4位とは言え、ここ2試合勝利なし。カバーニも欠場。インテルスナイデルが欠場とは言え、互角の勝負ができると期待した。
 立ち上がりはインテル・ペース。ケガから癒えて右SBで出場したマイコンが序盤から積極的に上がっていく。4分、マイコンフォルランとのワンツーで駆け上がる。DFに詰まって、GKのクリアをアルバレスミドルシュート。13分には左SHオビからフォルランが中に切れ込みミドルシュート。16分、マイコンのクロスにパッツィーニが飛び込む。
 インテルの先発は右SBにマイコン、左SBはキブ。その前に右SHにアルバレス、左SHにオビ。そしてダブルボランチカンビアッソサネッティ。攻撃的なマイコンサネッティ。守備的なキブに攻撃的なオビ。長友はいないが、この布陣はかなりバランスがいい。
 ナポリはおなじみの3バック。19分、右CBカンパニャーロのクロスにスニガがヘディングシュート。だが、前半はインテルに勢いがある。24分、サネッティミドルシュートをGKデ・サンクティスが弾くと、パッツィーニが詰めてシュート。ゴールかと思ったがパッツィーニがわずかにオフサイド。26分にはCKからのカウンターでルシオが持ち上がり、マイコンが左に振ってオビがクロス。ナポリも31分、スニガのクロスにラベッシ
 マイコンの裏をラベッシが突き出すと、次第にナポリも押し上げて、互角の展開になってくる。特に大きなサイドチェンジが効果的。そして41分、ラベッシが右サイドでボールを持つと、キブが腿の故障か、付いていけない。縦パスにマッジョが抜け出すと、PA内でオビが手で倒してしまう。PK献上。オビは2枚目のイエローで退場。キブも長友に負傷交代。43分、ハムシクの蹴ったPKは一旦ジュリオ・セザールが止めたが、はね返りをカンパーニョが押し込む。長友の外側で明らかにカンパーニョがPKを蹴るよりも早く中に入っていったがファールは認められず。代わりにオビの退場に抗議してサネッティにイエロー。ゴールの判定に抗議してジュリオ・セザールにもイエローカード。さらにハーフタイム、判定に抗議したラニエリ監督は退席処分。インテルは大きなハンデを背負ってしまう。
 後半7分、パッツィーニのクロスにアルバレスは届かず。11分、マスカーラのスルーパスマッジョが走り込むが、長友が先に追い付いてカバー。だが、GKとの受け渡しのタイミングを取っている間にマッジョの足が伸びて、ボールはゴールに転がる込む。ナポリ追加点。長友、痛恨の失点。1点ビハインドから単純なクリアでなく、つなぐことを考えた故のミス。
 2点リードしてナポリは余裕のパス回し。21分、スニガのスルーパスハムシクが抜け出し、戻しのパスをスニガがシュート。そして30分、インレルからラベッシのスルーパスハムシクが抜け出してシュート。決定的な3点目を入れた。ラベッシに一瞬プレスが掛からなかった。23分フォルランサラテに代えて中盤の守備がなくなった?
 その後はインテルも意気消沈。ようやくロスタイムにパッツィーニサネッティとヘディングシュートを放つが、いずれもゴールならず、3-0でナポリに完敗した。審判の笛に左右された面がなきにしもあらずとは言え、この敗戦は残念。アルバレスの位置にスナイデルが入ればまた変わるとは思うが、本調子にはまだ遠い。次節までの2週間で連携が高められるといいのだが、代表選手が多いインテルではそれも難しいかもしれない。少なくとも長友はいない。