とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日本、タジキスタンに圧勝! 李よ、この悔しさを噛みしめよ。君が必要な時は必ずやってくる。

 トップにハーフナー・マイク、トップ下に中村憲剛を入れて臨んだタジキスタン戦。タジキスタンが序盤、中途半端に攻撃的でプレスも中途半端な中で、日本が次々とチャンスをつかむ。1分、長谷部の縦パスを香川が落とし岡崎がシュート。2分、岡崎がシュート。4分、憲剛のCKにハーフナーがヘディングシュート。5分、憲剛のCKに今度は吉田がボレーシュート。GKトゥンチェアが好セーブ。6分、憲剛のクロスに再び吉田がヘディングシュート。9分、遠藤の縦パスを憲剛が落とし、香川がシュート。
 なかなか得点が入らない。このままチャンスを逃し続けると、タジキスタンもペースを取り戻すのではないかとイヤな思いがよぎり始めた11分、駒野のクロスにハーフナーがファーから飛び込んで、高い打点のヘディングシュート。日本が先制した。これで少し落ち着いたか、また気持ちよく日本が攻め始める。
 15分、長友のクロスを岡崎が落とし、憲剛がシュート。17分、長友のクロスを憲剛が反転してシュート。18分、香川がドリブルで深くえぐり、クロスを憲剛がシュート。そして19分、駒野が中に入れたパスを憲剛がスルーパス。岡崎が走り込みシュート。2点目のゴール。その前にハーフナーがスルーしてDF二人を引きつけていた。
 25分には遠藤のスルーパスを長友が受けて中にドリブルからシュート。GKがナイスセーブ。直後のCKに吉田がヘディングシュート。GK正面。32分、駒野のクロスにハーフナーがヘディングシュート。そして35分、駒野のクロスをハーフナーが胸で落とし、憲剛がシュート。GK、DFのクリアを駒野がシュートすると、DFの足に当たってゴールに吸い込まれる。3点目。
 さらに41分、憲剛のクロスを香川が走り込み、右足アウトで芸術的なシュート。4点目。43分には憲剛のスルーパスに走り込んだ長友のクロスをハーフナーがシュート。これは外すが前半だけで4-0。日本が気持ちよく得点を重ねた。
 後半もキックオフ間もない2分、駒野のクロスにハーフナーが高い高いヘディングシュート。5点目。ここでザッケローニ監督はハーフナー・マイクに代えて李を投入。李の奮起を促す。
 さっそく4分、憲剛のCKに李がヘディングシュート。5分、遠藤のスルーパスのクリアを岡崎がシュート。さらに憲剛のCKに吉田のヘディングシュートはGKに当たりバーを叩く。7分、憲剛のクロスを岡崎が落とし、長友がボレーシュート。8分、岡崎がドリブル、李がポストに入って戻しを岡崎がシュート。今度はポストに嫌われる。だが11分、左サイドから長友のクロスを受けた憲剛がシュート。これがGKのタイミングを外してゴールが決まり6点目。
 李は再三DFライン際で飛び出し、ボールを要求するが、うまくタイミングが合わない。16分、憲剛のCKに岡崎がヘディングシュート。GKがセーブ。18分にも駒野のクロスに岡崎がヘディングシュート。GK正面。直後、DFのクリアミスの浮き球をを李がボレーシュート。だがGKがナイスセーブ。
 すると23分、中盤からふわっと入れた香川のクロスがゴールに吸い込まれる。本人曰く「狙っていた」。7点目。さらに29分、駒野のクロスを李がDFと競り合ってこぼれ球を憲剛がクロスを入れると岡崎がヘディングシュート。8-0と突き放す。
 どれだけゴールが入っても、いや入れば入るほど悲壮感漂うのが李。何度も動き直してはゴールを狙うが、どうしてもシュートが決まらない。30分、長友のクロスを李がヘディングシュート。31分、憲剛のクロスに岡崎がヘディングシュート。34分には遠藤のクロスに李がヘディングシュート。32分には岡崎に代えて藤本を入れるが、FWが李一人となってますますゴールから遠ざかる。一度はクロスに藤本とかぶる場面もあり、最後まで李にはゴールがやってこなかった。
 結局このままタイムアップ。得点を取った人も取らなかった人もみんなが喜ぶ中、一人李が真剣な表情を崩さなかった。ハーフナーの高さがその効果を発揮したからなおのこと、李の心中は穏やかでないだろう。確かにハーフナーの武器は他の誰にも真似ができないもの。日本の攻撃に新たな武器が加わった。また憲剛が気持ちよくタクトを振って、香川や岡崎と噛み合い、いい結果を残した。
 だが、今後の最終予選、そして本番を思うと、いつもハーフナーの高さが効くわけではない。逆に李の機動力やアジリティが有効なゲームもあるはずだ。李には気を落とさず、ヤケにならず、がんばってほしい。W杯予選はまだ終わらない。浮かれるのが一番良くない。勝って兜の緒を締めよ。タジキスタンが弱過ぎたというのがゲームの真相なのだから。