とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ホームサポーターに後押しされてリバプール先制するも、追い付くマンUは本当に強い

 リバプール・ホーム、アンフィールドでの対マンU戦はここ数年負けていないと言う。You’ll Never Walk Aloneの合唱から始まって、ライバル・マンU戦でのアンフィールドの雰囲気は本当にすごい。前節から2週間空いて、このゲームに合わせてリバプールはジェラードが戻ってきた。現時点ベストのメンバー。
 対するマンUは代表戦で退場処分を受けたルーニーを始め、国際Aマッチ出場選手を先発から外してきた。ウェルベックのワントップにパク・チソンアシュリー・ヤングの両SH、トップ下にギグスを配して、フレッチャーにフィル・ジョーンズのダブル・ボランチ
 ホームの声援を受けてリバプールが積極的に攻撃に出るが、マンUもいつもの速いプレスで対抗する。12分、ジェラードがFKを蹴れば、14分にはエブラのFK。16分、左SBエブラのクロスにジョーンズがヘディングで飛び込むが、枠を外す。
 前半、マンUが高いプレスから押し込んでいく。リバプールは攻撃的なパスにミスが目立ち、スアレスがなかなかボールに触れない。21分、ショートCKからジェラードの速いクロスにスアレスがヘディングで飛び込む。
 それでも30分過ぎて、次第にリバプールもチャンスを作り始める。34分、ケリーが自陣でボールを奪い、アダムがドリブルで前進。シュートをCBエバンスがブロックすると、こぼれ球をスアレスがシュート。しかしGKデヘアの正面。36分にはダウニングのドリブルからジェラードがクロスを入れるも抜けていった。
 リバプールスアレスはもちろんだが、アダムが効いている。また左サイドでL.エンリケとダウニングが積極的に仕掛ける。前半は一進一退で終了した。
 後半早々、ハーフタイムにファーガソン監督に叱咤されたか、A.ヤングが積極的に仕掛ける。1分ミドルシュート。3分FK。だが、ゲームは次第にリバプール・ペースに。7分、CKにカイトのヘディングはエバンスの手に当たる。だが、主審がファールを取らない。9分アダムのFKにスアレスが走り込むが、届かない。12分にはルーカスに代えてヘンダーソンを投入。
 22分、アダムのドリブル前進PA直前でファーディナンドが引っ掛けFK。これをジェラードが壁の間を通してゴール。リバプール先制。スアレスオフサイド・ポジション、GKの前で踊っていた。GKデヘアがこれに気を取られたか。ちなみにスロー再生で見直すと、ファーディナンドのファールもけっこう微妙。
 この直後、マンUは両SHを交代して、ルーニーとナニを投入。するとルーニーの絶妙なボールキープでリズムを掴み、マンUが押し込みだす。31分にはジョーンズに代えてエルナンデス。攻撃的な布陣。そして36分、ナニのCKをウェルベックがヘッドで流し、そこにエルナンデスが飛び込む。マンU同点。
 ホームで負けられないリバプールはそこから前掛かりに押し込みだす。37分、ダウニングのクロスにカイトがスライディング・シュート。だがGKデヘア、ナイスセーブ。直後のCK、カイトがゴール前でキープするもシュートは打てず。ロスタイム、スアレスのキープからヘンダーソンがミドルシュート。またもGKデヘアがファインセーブ。直後のCK、ゴール前のルーズボールを拾ったスクルテルがボレーシュート。宇宙開発。さらに終了間際、ダウニングのクロスにヘンダーソンがヘディングシュート。だが、最後までマンUが守り切った。
 前半、高いプレスの掛け合いに両チーム攻めあぐね、凡戦になりかけたところをリバプールが先制。マンUルーニー、ナニ、エルナンデスと切り札を投入して同点に追い付くと、最後はホーム・リバプールの攻勢をマンUが守り切る。やはり因縁の対決はいつも面白い。リバプールの復調は今後が期待される。だが、劣勢から同点に追い付くマンUは本当に強い。改めてそう思わされた。