とんま天狗は雲の上

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マンチェスター・ダービーはアウェイのマンCが歴史的な勝利!

 前節アストンビラ戦に勝利。リバプール相手に引き分けたマンUに代わり、首位に立ったマンC。アウェイのダービーで固くなるところを、CLビジャレアル戦を終了間際ロスタイムのゴールで勝利し、精神的にリラックスしてゲームに臨むことができたように思う。
 両チーム立ち上がりから厳しくもキビキビした動きを見せ、緊張感の中にも充実感あふれるゲームを展開する。序盤はマンUペース。左SHアシュリー・ヤングの仕掛けにミルナー、リチャーズが懸命に対応する。マンCは圧されてはいても集中した守りで対抗する。マンCがようやく攻勢を見せたのは14分。ダビド・シルバPA内へドリブルで持ち込み粘るが、最後はクリアされた。
 そして22分、D.シルバのスルーパスミルナーが左サイド深く切れ込むと、クロスにD.シルバがスルーした先でバロテッリがていねいにコースを狙うグラウンダーのシュート。マンCが先制点を挙げた。
 その後もマンCがマンUを上回る集中した動きを見せる。マンUは27分、好調のA.ヤングがミドルシュート。さらに34分アンデルソン、37分ルーニーミドルシュートを放つが、いずれもGKハートの正面。40分にはA.ヤングの大きなサイドチェンジをルーニーが落とし、フリーのエバンスへ。だが、エバンス空振り。前半はマンC、1点リードで終了した。
 後半早々の2分、アグエロからのパスにバロテッリが抜け出そうとしたところをエバンスが手を使って倒す。決定的なチャンス妨害でエバンスが一発レッドカードで退場。マンUはディフェンスに大きなハンデを背負うが、反撃の姿勢は変わらない。11分、A.ヤングがドリブルでゴール前まで迫ると、CKにスモーリングミドルシュート。13分にもルーニーミドルシュートを放つ。
 だが15分、マンCは右サイドで芸術的な崩しを見せ、マンUを突き放す。ミルナーのスルーパスを受けたD.シルバがPA近くでキープからスルーパスミルナーが駆け上がり、クロスにバロテッリがシュート。マンCが追加点を挙げる。
 マンUは20分、エルナンデスフィル・ジョーンズを投入。エバンスの退場後、右SBを務めていたフレッチャーをボランチに戻し、ウェルベックを左SHに回してエルナンデスのワントップで逆転の機会を覗う。
 だが24分、ヤヤ・トゥーレの縦パスからバロテッリが落とし、ミルナーのスルーパスにリチャーズが走り込む。クロスにアグエロが飛び込みシュート。マンCが決定的な3点目を挙げた。
 25分、バロテッリに代えてジェコを入れると、直後、アグエロのパスにジェコがシュート。29分にはD.シルバからジェコのポストプレーにD.シルバが走り込みシュート。31分、D.シルバの長駆ドリブルからスルーパスにジェコがシュート。GKデヘアがナイスセーブ。そして36分、フレッチャーがエルナンデスをポストにパス交換からミドルシュートマンUが1点を返した。
 だがその後のマンUの反撃も、マンCの動きが上回り、寄せ付けない。すると44分、CKをバリーがヘッドでファーに送り、レスコットが戻すと、クロスがジェコに当たりゴールネットに突き刺さる。マンC、4点目。さらにロスタイム1分、ジェコの長駆ドリブルからスルーパスにD.シルバが走り込み、GKと一対一から股を抜いて5点目。さらにロスタイム3分、今度はD.シルバのスルーパスにジェコが走り込みシュート。6-1。なんとダービーでは56年振りの5点差での勝利でマンCが圧勝した。
 マンCを応援してはいたが、ここまでマンUを叩きのめすとは思ってもみなかった。最後は点差的には大味なゲームになったが、前半は両チーム締まったいいゲームを展開した。これでマンCは勝点差5で首位を守った。ゲーム後、ファーガソン監督が「得失点差が問題」発言をしていたが、確かに。加えて、このゲームでマンCイレブンに今年はやれるぞという確かな自信がついたように思う。今シーズンを左右する重要なゲームとして記憶されるだろう。まさに歴史的勝利だった。