愛知県の大村知事のブログを見ていたら、「備えあれば憂いなし」と書かれていた。津波地震防災訓練に参加した後の感想だ。エッ!ホント?
東日本大震災の教訓は、どれだけ備えても人知には限りがあり、想定外のことがやってくる、ということではなかったか? 津波地震防災訓練の備えも大規模な自然災害の前にはせいぜい被害を減少させるのが関の山。だからこそ「減災」が今注目されている。
平時には「備えあれば憂いなし」と言って、政治家の前でパレードをする形式の披露型の訓練で人々を疲弊させ、事が起きれば「想定外」と言って免責を謀る。それが政治家の習い性とはいえ、いまだにそんな発言をするなんて驚いた。まあ、「TPP参加して、いやなら辞めればいい」とお気楽に言う政治家もいるから五十歩百歩か。