とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ガンバ省エネサッカーでナビスコ王者を一蹴。首位争い変化なし。

 残り4試合でレイソル、ガンバ、グランパスの3チームが勝点差3で並ぶJリーグ首位争い。今節最も厳しいゲームを強いられたのはガンバ。ナビスコ杯で優勝したばかりのアントラーズをホームに迎え、絶対に負けられないゲームを戦う。ナビスコ杯から中4日のアントラーズは小笠原を温存。柴崎と増田でボランチを組んできた。
 対するガンバは二川が出場停止で、左SHにキム・スンヨン。左SBに藤春、右は武井。キックオフ直後、アントラーズの右SB西がミドルシュート。8分には野沢のCKにフェリペ・ガブリエルがヘディングシュート。アントラーズが押し気味にゲームを進める。だがガンバも落ち着いた守備。無理攻めせず、しっかり守ってチャンスを狙う。
 18分、キム・スンヨンのクロスから明神がシュート。増田がブロックすると逆襲カウンターから興梠がシュート。23分には野澤、興梠とつなぎ大迫がシュート。DFのブロックをフェリペが拾い、最後は大迫がゴールを巻くミドルシュート。ポストに弾き返される。
 前半はアントラーズが積極的に攻めていくが、ゴールが遠い。じっくり守るガンバだが、得点チャンスとなると速い。29分、キムが縦に入れたパスをイグノが落とし、ラフィーニャがシュート。GK曽ヶ端ナイスセーブ。前半終了間際、42分、野澤のFKに興梠がヘディングシュート。43分には野沢の縦パスからフェリペ、大迫がスイッチしてクロスに興梠。だがシュートミス。45分にはフェリペのスルーパスに興梠が走り込み、DFをかわしてクロス。ロスタイムには西のスルーパスに大迫が走り込みシュート。だが、GK藤ヶ谷がナイスセーブ。前半はアントラーズが押し込むものの、ガンバも落ち着いて対応し、カウンターを繰り出す互角の展開で終えた。
 後半からガンバは加地を右SBに入れて、武井を左SHに回す。9分には佐々木のFKが壁の上からコースへ。曽ヶ端が落ち着いてキャッチ。そして12分、アントラーズのCKをGK藤ヶ谷がキャッチすると、スローイングを明神がドリブルで運び、武井から左の藤春へパス。クロスにラフィーニャがヘディングシュート。速い攻撃でガンバが先制した。
 するとまたガンバは守備を固める。アントラーズは20分、野澤とフェリペに代えて小笠原と遠藤を投入。23分には西のクロスに興梠が飛び込むがうまく合わない。25分には興梠のポストから遠藤がシュート。だが29分、西があわや武井に抜かれそうになって手で止める。2枚目のイエローで退場。これで万事休す。40分本山を入れるが、パスが思うようにつながらず、遠藤の個人技からのミドルシュートを放つのみ。結局このままガンバが押し切って、首位戦線に変化なし。首位争いは次節以降に持ち越された。
 アントラーズナビスコ杯を勝ったものの120分での勝利。ゴールが遠い課題は解決されないまま今シーズンを終えそうだ。来期には若手の成長を期待したい。