とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナルうれしい勝利 復調は本物

 第10節、チェルシーアーセナル戦。インテルユベントス戦の後に見たら、楽しさが数倍。両チームいきいきと戦い、そして少しだけアーセナルの運が上回った。いや、アーセナルの復調は本物だ。チェルシーの勢いに陰りが見えたという方が正しいのかも。
 前半序盤はホームのチェルシーが攻め込んでいく。2分、CBテリーの長い縦パスにアシュリー・コールが左サイドを駆け上がり、クロスにフェルナンド・トーレス。DFがわずかに先にクリアする。5分、今度は右SBボシングワから速く長い縦パス。右WGストゥーリッジが抜け出しクロス。F.トーレスの前でGKシュチェスニーが好セーブ。
 チェルシーが前からプレスをかけ、パスを回して鋭い縦パスと速い走り込みで攻めると、アーセナルはカウンター狙い。12分、ウォルコットがドリブルで駆け上がり、クロスにジェルビーニョ。13分には同じくウォルコットのクロスにファンペルシーがシュート。
 だが、先制点はチェルシー。テリーが深い位置から右サイドへ大きくサイドチェンジを送ると、マタが切り返しから長く正確なクロスにランパードがヘディングシュート。チェルシーらしい大きな展開でゴールを挙げた。
 29分にはミケルからランパードの縦パスにストゥーリッジが抜け出しシュート。だが次第にボールポゼッション率を高めたアーセナルが36分、同点に追い付く。中盤でパスを回し、ラムジーがCBの間を抜くスルーパスジェルビーニョがきれいに抜け出しGKと一対一となると、飛び出すGKをかわして左にパス。ファンペルシーが無人のゴールに転がり込んだ。
 39分、ラミレスが右サイドをドリブリで抉り、クロスにストゥーリッジがシュート。ゴールが決まったかと思ったが、オフサイド。だが前半終了間際の45分、ランパードのCKにテリーが合わせゴール。チェルシーが1点リードして前半を終えた。
 しかし後半早々からアーセナルの勢いがすごい。1分、ジュルーのフィードにファンペルシーがシュート。さらに直後、ジェルビーニョが左サイドをドリブルでライン際まで侵入し、クロスにラムジーがシュート。チェルシーは3分、アーセナルのミスを拾いミドルシュートを放つが、この後、チェルシーの攻撃が停滞。
 すると4分、右サイドでジュルーが粘ると、ソングが左サイドに展開。左SBアンドレ・サントスが無人のサイドをタイミングよく駆け上がりシュート。後半早々に同点に追い付いた。
 その後5分、A.コールが後方からのフィードに抜け出すと、GKシュチェスニーPAの外に飛び出してチェック。ファールでイエローカードをもらうと、ランパードのFKはあわや。だがGKシュチェスニーがナイスセーブ。さらにアーセナルが攻め込むと10分、ウォルコットが右サイドから中へドリブル。一旦は転ぶが、DFが足を止めたところでやおら立ち上がりドリブル再開。虚を突いて抜け出しシュート。ついにアーセナルが勝ち越した。
 チェルシーは反撃をしようとするが、なかなか形にならない。13分、ミケルのスルーパスにA.コールがシュート。17分マルーダ、27分にはルカクを入れて、何とか打開を図ろうとする。だがアーセナルもリードして勢いがある。29分にはラムジーのスルーパスファンペルシーが走り込みキープすると、最後はラムジーがシュート。
 31分にはメイレレスを投入。アーセナルも右SBにジェンキンソン、さらに34分ロシツキーを投入。守備の強化を図る。だが35分、A.サントスのパスをカットしたメイレレスが大きなサイドチェンジを右サイドに送ると、マタがミドルシュートチェルシーが起死回生の同点ゴールを挙げる。
 これでチェルシーが勢いをつけて攻め込み始めるが、40分、マルーダからのバックパスをテリーが逆を取られて、さらに追いかけようとして足を滑らせ転んでしまう。その間にファンペルシーが奪い去り、GKチェフと一対一の末、ゴール。アーセナルが勝ち越した。
 チェルシーは44分、マルーダのFKにマタがボレーシュート。だがDFが身体を張る。ロスタイム1分にはメイレレスのFKをKシュチェスニーが弾くと、マタがシュート。だがままもDFがブロック。逆にロスタイム2分、カウンターからロシツキーがドリブル、アルテタを経由して最後はファンペルシー。キックは途中で大きく左に逸れていく強烈なシュートでダメ押し。結局、両チームきびきびとしたゲームはアーセナルが運も味方につけて、5-3で勝利した。
 アーセナルの復調は本物と思っていい。逆にチェルシーが心配。この敗戦で3位をニューカッスルに明け渡し4位に下がった。アーセナルは今後しばらく上位チームとの対戦がない。ここでどこまで上との差を詰められるか。アーセナルの反撃が始まった。