とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

クイーンズパーク納得の健闘も、マンC力でねじ伏せる

 今シーズン昇格のクイーンズパーク。前々節にはチェルシーに勝利し、ここまで12位と健闘している。だがここまで10節で36得点と首位を独走するマンCの敵ではない、華麗なゴールショーが楽しめるかと思ったが、なんのなんのクイーンズパークが大健闘。最後まで手に汗握る好ゲームで、負けてもホームのサポーター(オーナーも)から熱い拍手が送られた。
 ゲームは序盤からクイーンズパークが前から激しいプレス。3分には右SBヤングの縦パスをFWボスロイドが落としFWヘルグソンがシュート。クイーンズパークが攻めていく。特に序盤は左SBトラオレと左SHライトフィリップスの左サイドからの攻撃が効果的。マンCはボールを持っても厳しいプレスの前にパスミスが多く、攻撃が形にならない。
 24分にはCMバートンのCKにヘルグソンがヘッドで返し、CBファーディナンドが飛び込むが、わずかに届かない。しかし攻撃的な姿勢は28分に実を結ぶ。バートンの蹴ったFKにボスロイドが競り勝ってヘディングシュート。マンCはコンパニーのレッドカード欠場で出場したサビッチがイマイチ、ヘディングに弱い。直前のCKでヘルグソンに競り負けたリチャーズがレスコットとマークを交代。しかしそれが裏目に出て、リチャーズとサビッチの間でボスロイドが競り勝った。
 34分にはライトフィリップスが左サイドをドリブルで駆け上がり、起点を作って右に回し、ミドルシュート。バートン又はマキー? GKハートが弾いたところをヘルグソンがダイビングヘッド。GKハートのミラクルセーブが出るがオフサイドの判定。
 だがここからようやくマンCも反撃を開始する。36分、アグエロが左に流しジェコのクロスにダビド・シルバがヒールでシュート。40分にはジェコの戻しのパスをヘルグソンに奪われ、ボスロイドのヘディングシュートがわずかにポストを掠めるシーンがあったが、41分、コラロフのFK。そして43分、ミルナーの縦パスにジェコが抜け出し、中へ切れ込みシュート。ついにマンCが同点に追い付いた。さらに45分、D.シルバからのパスにバリーが走り込み、DFがブロックしたところをアグエロミドルシュート。だがこれはポストに当たって外れていった。
 後半も序盤はクイーンズパークが攻め込む。1分、ライトフィリップスのドリブルからバートンがミドルシュート。GKハートがファインセーブで止める。そのままクイーンズパークが攻め込むが、7分、マンCはカウンター。ミルナーの縦パスにジェコが抜け出し、クロスにD.シルバがトラップで前に持ち出してのシュート。あっという間にマンCがリードした。
 その後はマンCペース。10分、ミルナーからジェコがDFを巻くミドルシュート。直後にもD.シルバの縦パスからリチャーズのクロス、バリーがつないでアグエロループシュート。15分、こぼれ球を拾ったアグエロのパスにジェコがシュート。GKケリーがナイスセーブ。さらに15分、アグエロが反転からミドルシュート
 しかしここからクイーンズパークが反撃を見せる。22分、左SBトラオレのクロスに右SHマキーがシュート。そして24分、ライトフィリップスのスルーパスにトラオレがクロスを入れると、ボスロイドがシュート。前にいたヘルグソンの背中に当たってゴールに突き刺さる。クイーンズパーク同点。
 だがゲームは29分、左SBコラロフの長いクロスにヤヤ・トゥーレがピタリ合わせてヘディングシュート。マンCが力を見せ付けて勝ち越す。クイーンズパークも37分、バートンのFKにヘルグソンのヘディングシュートがバーを直撃。肝を冷やすが、最後はコロ・トゥーレを入れて3バックにしてマンCが勝ち切った。
 まさに力で抑えつけたような勝利。だが、クイーンズパークの健闘も素晴らしい。ライトフィリップスやトラオレ、バートンなど力のある選手も多く、昇格組とは言え侮れない。この後マンCはニューカッスルリバプールチェルシーアーセナルと強豪との対戦が続く。気を引き締めて好ゲームを見せてほしい。