とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパスとセレッソ 対極のサッカーは勝利への意識の違いが結果を分ける

 首位に勝点差3。絶対負けられないグランパスと降格圏を抜け9位と中位に安住するセレッソ。勝利へのメンタリティの差がそのまま結果に表れた一戦だった。
 前半2分、セレッソは左SB丸橋のスルーパスにCF小松がうまいトラップからシュート。序盤から細かいパスをつなぐサッカーでグランパス相手に攻め込んでいく。グランパスはいつものように出足が悪い。受け身に回りつつ、強力CBでがっしりと受け止め、大きなサイドチェンジと長いパスで次第にグランパスがペースをつかんでいく。10分、ケネディめがけて小川のクロス。15分、ケネディのクロスに増川がヘディングシュート。16分には扇原から玉田がボールを奪い小川がシュート。さらに20分、阿部のクロスからゴール前の混戦の中、ケネディがシュート。そして24分、扇谷と玉田がもつれて得たFKを藤本が壁の上からきれいに落とし、グランパスが先制する。
 28分、右SB酒本のクロスを清武が落とし、倉田がミドルシュート。ようやくセレッソの攻撃がシュートまでつながる。グランパスも31分、阿部のクロスをケネディが落とし、藤本がつないで小川がシュート。互角の展開が続くと36分、酒本のクロスに清武が飛び込む。田中隼磨がブロック。こぼれたボールを小松が拾うところを隼磨が足を引っ掛ける。PKの判定。これを小松が落ち着いて決めて、セレッソが同点に追い付いた。
 だがグランパスもあわてず、ケネディめがけてクロスを入れるグランパスらしい攻撃。そして42分、中盤左深い位置からのFKを小川が蹴ると、ケネディが余裕のヘディングシュート。あっさりと力技でグランパスが勝ち越す。
 後半に入ってもグランパスが長い距離から積極的にシュートを放っていく。ケネディ、磯村のシュート。阿部のクロス。セレッソボランチマルチネスのスルーパスにトップ下ファビオ・ロペスが抜け出し、清武や倉田がからむ。ショートパスをつなぐ。
 14分、藤本のFKに増川がヘディングシュート。18分、藤本のクロスにケネディがヘディングシュート。16分には早くもグランパスが金崎と永井を入れる攻撃的な選手交代で、勝利への意欲を煽る。セレッソは24分、マルチネスに代えて長身の杉本を投入。小松とのツインタワーでゴールを狙う。25分、清武からの長いクロス。だが中盤からのパスがなくなり、かえって攻め手を欠く。
 そして31分、藤本のパスカットからケネディがシュート。DFのこぼれを金崎がシュート。GKキム・ジンヒョンが弾いたところに永井が詰めてゴール。3-1と突き放し勝負を決めた。
 ロングパス対ショートパス。ただし、グランパスのロングパスは精度も高く、ターゲットも高い。加えて勝利への意識も高い。結局このゲームはメンタリティの違いが勝敗を分けた。あと3試合、高いメンタリティで勝ち続けよう。