とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

タジキスタン戦はやや物足りないが、想定内 ウッチー!どうした?

 W杯3次予選、アウェイ2連戦。タジキスタン・ホームのピッチは予想以上に酷かった。ボールが弾んでトラップが一発で収められない中、タジキスタンはホームの声援を背に、日本でのゲームとは打って変わって前からしっかりプレスをかけてきた。
 このゲームを見ると、日本でのゲームでもあれほど自陣に引いて守備的に戦わなくてもよかったのではないかと思うが、日本をきちんとリスペクトして守りつつ、積極的に攻撃する姿勢を見せてきた。
 しかし日本も落ち着いている。7分、長谷部のフィードから岡崎が落としてハーフナーがシュート。だが、このゲームのハーフナーはボールが足につかない。これほどまでに悪いピッチの経験がないのではないか。8分、遠藤のミドルシュートはGKトゥンチェフが好セーブ。11分、ショートコーナーからの中村のクロスはハーフナーの頭を越えて、裏で吉田が構えるが、うまくシュートできない。
 やはり前半の日本はピッチにとまどっていたと言わざるを得ない。パスのタイミングが微妙に遅れ、パスミスが目立つ。それが守備にも影響する。どうしても不安を持ちつつの守備にならざるを得ない。16分、ラビモフのシュートのこぼれ球をダブロノフがミドルシュート
 21分、駒野のクロスがまたもハーフナーの頭を越えて岡崎へ。これもうまくシュートが合わせられない。ボールのバウンドが変。これなら素直にハーフナーの頭に合わせたほうがよくなかったか。もちろんハーフナーはよく多くのDFを惹きつけていたが。
 26分、駒野がミドルシュート。この時間帯、ようやく日本が圧倒してパスを回し押し込むようになるが、タジキスタンの守りも固い。そして32分、ディルシェド・ワシエフの強烈なミドルシュートがポストを叩く。このゲーム、日本が最高に蒼ざめた瞬間。タジキスタンはけっして弱いだけではない。
 だが日本も32分、長谷部のスルーパスに香川が走り込み、ヘディングシュートはサイドネット。そして36分、今野が持ち上がり香川に預けると、そのまま前線へ。パスを受けた長谷部のスルーパスに中村が走り込みシュート。GKトゥンチェフが弾いたところに今野が走り込みシュート。日本が先制点を挙げた。CB今野の上がりが効果的だった。そしてようやく浮き球のパスをつなげるようになってきた。応援する側も一安心。
 だがタジキスタンも37分、CBエルガシェフが目が覚めるようなロングシュート。面白い。日本は38分、遠藤のスルーパスから香川がクロス、中村が戻し、ハーフナーがボレーシュート。だがDFに当たる。
 後半早々、香川がドリブルからシュート。7分には長谷部のスルーパスに香川がシュート。8分、遠藤のスルーパス、香川のクロスにCB吉田が走り込んでヘディングシュート。CBも積極的に攻撃参加し、タジキスタンを崩しにかかる。12分、駒野のクロスに香川がシュート。GKトゥンチェフがナイスセーブ。
 そして16分、中村の縦パスに香川が左サイドからクロスを入れると、岡崎がドンピシャヘッド。ようやく2点目を入れる。これで落ち着いた日本。余裕を持ってパスをつなぎ、時間を稼ぐ。33分には駒野のクロスに前田が飛び込むが、うまく合わない。
 37分、CB吉田が左サイドを駆け上がる。DFを一人惹きつけ、駒野が中へ、中村がつないで前田がDF4人を引き連れてキープをしつつ、わずかな隙間からシュート。3点目を挙げる。
 42分には中村に代えて清武を投入。45分、香川のパスから岡崎が中へドリブルしてシュート。そしてロスタイム、清武がボールを持つと、香川、清武、前田、清武とつなぎ、右のスペースに走り込んだ岡崎がシュート。最後は日本らしいきれいな形でゴールを挙げて4-0で日本が勝利した。
 その後のゲームでウズベキスタン北朝鮮に勝利。残り2ゲームを残して、日本とウズベキスタンの最終予選進出が決まった。予選敗退が決まった後のホームの北朝鮮戦はどんな雰囲気になるのだろう。荒れなければいいが。
 それともう一つ、内田の元気のなさが気になる。このゲームでも43分に伊野波に交代した。大丈夫か、ウッチー?