とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

久しぶりの京都旅行

 大学の同窓会の行事で久しぶりに京都へ行った。妻も行きたいと言うので、クルマで名神高速を大津ICまで走り、浜大津パークアンドライド駐車場(1日500円)に止めて、京都地下鉄・京阪大津線1dayチケット(1000円)を購入し、京阪電車に乗る。ちなみに秋の週末で混んでいないかと心配だったが、全く杞憂。上階まで上がらなかったが、2階で空きスペースが見つかった。
 目的は午後2時からの会議出席。まだ午前11時前。微妙な時間。当てもなく、地下鉄「東山」駅で飛び降りて、疎水沿いを南下。欄干のない石橋が何本も架かっている。プラプラと知恩院まで。東山通りに出てさらに南下。右手に祇園会館。
 昔二人でよく映画を見に行った。「『風と共に去りぬ』を観たよね」と妻が言う。「スターウォーズ」や「インディジョーンズ」などもここで観た記憶がある。今は「よしもと祇園花月」になっていた。
 四条通り北側歩道を西に向かう。角にはパンの志津屋。「○○さんが好きだった」と妻が言う。そういえばそんな友達がいたねえ。昔よく行った甘味喫茶を探す。祇園小石本店「茶房こいし」。こんな名前だったっけ。黒糖わらび餅や黒糖クリームあんみつ。喫茶室は2階。でもお昼前で甘味は遠慮。四条通り沿いには果物屋さんが営業するフルーツパーラーもあったっけ。生ジュースが美味しかったけど、今はもうない。
 花見小路は石畳となってきれいに整備された。当時はあまり歩いた記憶がない。五条付近の花街に迷い込んだ思い出を話しながら、小路に足を進める。多くの人でごった返している。京弁当が3,000〜10,000円ほど。とても手が出ない。少し歩くと、十二段屋。どこかで見たことのある店名。「はなまるマーケットで紹介されたすきやき弁当は奥の本店です」という貼紙に誘われ、店内に入る。町家造りの個室には書画骨董が飾られ、さすがの雰囲気。すきやき弁当と塩焼き牛肉弁当を食べる。各2,100円。高いが美味い。
 しばし花見小路を歩き、京阪の祇園四条駅から一区間、京阪三条駅までは1dayチケットの範囲外で150円。三条で地下鉄に乗り換え、京都市役所前へ。そこから地下でつながる京都ホテルオークラへ。妻の友人の娘さんがこのホテルで働いており、この日は午後から勤務だというのでロビーを探す。制服に身を包んでりりしい姿。仕事中なのであいさつは簡単に。私はこの後、大学へ会議に向かった。
 妻はホテルでコーヒー。その後、河原町を南下。ウィンドーショッピングをしながら四条河原町まで歩いたそうだ。昔、春陽堂という冷麺を出す店があり、二人でよく行った。ネットで調べると今も会社はあるようだが、河原町沿いの店は閉店したようだ。四条河原町の北西角にはソニープラザがあったが、そこも今はない。
 会議が終わり、市バスで四条河原町に向かう。四条通が大渋滞でバスが遅々として進まない。四条河原町モスバーガーで落ち合う。着いたら一息。あー、疲れた。「これからどうしようか」。高島屋でお土産を物色。生八橋と京飴など。
 「そろそろ帰ろうか」。四条通を京阪祇園四条駅まで歩く。高瀬川の畔にあったリプトンもよく行った。こちらも今はもうない。検索すると、三条本店は今もあった。四条通を西に歩いたところにはティーハウス店がある。こちらで待ち合わせればよかったかな。
 鴨川を渡る。川縁には昔と同様、等間隔で座るカップルの姿。僕たちもその中の一組だったことがある。祇園四条駅から京阪で三条駅まで。そこで地下鉄に乗り換え、京阪大津線浜大津へ。地表に出た頃には真っ暗。11月は陽が落ちるのも早い。クルマに乗り換え、名神高速で一路名古屋へ。途中、多賀SAで速弁を買って帰る。
 その夜、速弁を3個並べて暖めるための紐を引っ張ったら、ガス漏れ警報機が鳴り出し、ガス会社へ緊急通報して大変だった顛末はまたの機会に。
 久しぶりの京都旅行は秋にも関わらず、昔なじみの店や地物を巡るだけで終わった。それでも「目的を達した。楽しかった。」と妻が言う。旅行ってそういうものかもしれない。