サー・アレックス・ファーガソンがマンUの監督に就任して25周年だそうで、キックオフ前にそれを祝う式典が行われた。相手はファーガソン監督が初めて優勝した時のキャプテン、スティーブ・ブルース率いるサンダーランド。しかも、今シーズン移籍したウェス・ブラウンなどマンU縁の選手が並ぶ。こんな状況で始まるゲーム。サンダーランドもやりにくいだろうなあと思う。
マンCに大敗後、エバートンには1-0で勝利したものの、絶好調とは言い難いマンU。このゲームではなんとルーニーを中盤に下げて、エルナンデスの1トップの布陣で来た。サンダーランドはアーセナルから移籍のベントナーに19歳ウィッカムの2トップ。だが前半早々、ウィッカムが足を滑らせて膝を痛め、チ・ドンウォンと交代してしまう。
ふわふわとした感じで始まった前半。8分、ルーニーからナニのクロスにエルナンデスとDFが競り合う。サンダーランドは13分、ベントナーが左に流し、左SBリチャードソンのクロスにベントナーがヘディング。DFが競ってこぼれたところをラーションがシュート。サイドネットを揺する。14分にもベントナーがドリブルからタイミングを外したシュート。
だがすぐにゲームはマンUペースに変わる。とは言ってもなかなかシュートに至らない。31分、ルーニーが中盤からミドルシュート。38分、ウィルベックからフレッチャーのスルーパスにエルナンデスが走り込むが、ラーションがよくついてボールを奪う。42分、ルーニーのFKにビディッチがヘディング。43分、CKをウェルベックが落とし、パクチソンがつないでジョーンズがボレーシュート。
サンダーランドの40分、43分とチ・ドンウォンがシュートを放つが枠を捉えられない。ロスタイム、ナニからの縦パスにジョーンズが走り込みクロスにナニがシュート。何とかこのまま前半を終えたかったサンダーランドだが、直後のCKにウェルベックが走り込みヘディングシュート。ボールはその後ブラウンに当たってゴールに飛び込んだ。ブラウン痛恨のオウンゴール。
後半はマンUペース。8分ナニがFKを蹴ると、しばらくマンU怒涛の攻撃。19分にはナニがエルナンデスとのワンツーで前進してシュート。直後のCKにエルナンデスがヘディングシュート。26分にはビディッチからルーニーがシュート。GKウェストウッドが弾くとエブラが強烈なシュート。またもGKウェストウッドがナイスセーブ。
31分、サンダーランドがエルモハマディとメイラーを入れると、後半終盤はサンダーランドが攻め込んでいく。31分、右SBバーズリーのクロスにチ・ドンウォンがヘディングシュート。35分、メイラーが右に流し、ラーションのクロスにベントナーが飛び込むが届かない。36分、エルモハマディのクロスをベントナーが落とし、さらにチ・ドンウォンが落としてメイヤーがシュート。だがルーニーがシュートブロックに飛び込む。
結局そのままタイムアップ。マンUが1-0で勝利し、ファーガソンの監督就任25周年記念を飾った。特にすごい好プレーがあったわけでもなく、予定調和のマンU勝利。マンUファン以外にはただ90分を見守っただけのゲームだった。