とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レイソルに勢いあり 魂のサッカーでこのまま優勝か?

 グランパスが先に勝利し、暫定で2位に下がったレイソル。相手はこのところ好調なエスパルス。正念場と言えるゲームとなった。
 序盤からエスパルスが積極的に攻めていく。11分、ユングベリのパスに枝村が抜け出しドリブル。アレックスへのパスは少し乱れたが、戻しのパスをミドルシュート。16分にはスローインから大前が右サイドを抜け出し、高原がシュート。レイソルは守備を固めてカウンターを窺う。
 23分、枝村からヨンアピン、枝村、ユングベリとつないで、最後はアレックスのクロスに枝村が倒れながらヘディングシュート。レイソルはなかなかシュートが打てない。24分のワグネルのミドルシュートが最初のシュートか。だが、エスパルスの攻撃もなかなか決定機は作れない。互角の展開。
 31分、ユングベリが中盤深い位置からゴール前へクロス。枝村が飛び込むが触れず。GK菅野がかろうじてクリア。34分にもユングベリのパスから左SB太田のクロスがゴール前を横切る。
 レイソルは35分、CB岩下のパスをレアンドロがカットして、そのままミドルシュート。37分にはFW工藤のクロスに北嶋がヘディングシュート。40分、高原の粘りから太田のクロスに枝村がヘディングシュート。そして43分、中盤遠目で得たFKをボスナーが蹴ると、地を這う強烈なシュートがゴールネットに突き刺さる。エスパルスが先制。やはりエスパルスは調子がいい。
 前半リードされたレイソルは後半最初から北嶋、栗澤を澤と茨田に交代する。だが序盤はエスパルスペース。4分、右SB村松のドリブルからクロスを入れると、大前が見事なトラップで抜け出しかけるが、GKがナイスセーブ。11分には大前がドリブルでレイソル守備陣を切り裂きゴールに迫る。
 12分、エスパルスは枝村に代えて高木を投入。これが裏目に出る。高木が全く活躍できない。逆に守備の負担が増えて、レイソルが圧倒し始める。16分、右SBに入った増嶋のスローインレアンドロが岩下と競り合う。そして17分、ワグネルのCKにファーサイドに入ったレアンドロが足を伸ばして落とし、工藤がダイビングヘッド。ついにレイソルが追い付く。
 19分にはワグネルのFKがバーを叩く。20分、ワグネルのクロスにパク・ドンヒョクがヘディングシュート。エスパルスは22分、疲れの見える高原を下げて杉山を投入。アレックスをもう一度トップに戻し、高木と大前を左右に据える。22分、大前のCKに岩下がヘディングシュート。だが運動量が衰えてきたエスパルスに対して、レイソルが面白いようにカウンターを仕掛ける。23分、レアンドロのクロスに工藤のヘディングシュートはゴールかと思ったが、オフサイド。26分、ユングベリから高木が流してヨンアピンミドルシュート。GKが防ぐと、逆襲からレアンドロがドリブル、シュート。31分にはワグネルのミドルシュートに、GK山本がかろうじてセーブ。
 33分、レイソルがついに最後の切り札、田中順也を投入する。35分にはワグネルのクロスに澤がヘディングシュート。GK山本がナイスセーブ。38分、田中からワグネルがシュート。そして39分、CBからのフィードを岩下と田中が競って、こぼれ球をワグネルがシュート。GK山本が弾くと、そこにレアンドロがダイビングヘッド。ついにレイソルが勝ち越した。
 エスパルスはその後、永井を投入して反撃を仕掛けるが、レイソルの勢いの前に打つ手なし。ロスタイム、FKをボスナーが蹴るが、ボールは壁の脇を抜けて、枠の外へと外れて行く。結局このままレイソルが勝利。
 優勝経験のないレイソルが緊張から動きが悪くなるのではという期待もあったが、今までのところそんな兆候は全く見られない。逆にますます勢いと気持ちが高まる逆転勝利。ワグネル、レアンドロの飛び抜けた才能に導かれ、ネルシーニョ監督の手腕が光る。このまま残り2ゲーム。レイソルが連勝して優勝を決めるのではないか。