とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

絶滅危惧種“みやけ”

 政府が「女性宮家」の創設について検討を始めるんだそうで。最初にこのニュースを聞いた時には、日本の人口も減っていくんだから、皇族も多少減ってもいいじゃないかと思った。または宮内庁の役人が自分たちの勢力を増すための計略かと。
 だがニュースをよく読むと、何でも昭和天皇の弟の三笠宮家の孫は5人全員が女性だそうで、皇太子の子供、愛子さまも女性。秋篠宮家に2姉妹の次にようやく悠仁親王が生まれ、女子が8人に男子が1人の典型的な女系家族になっている。これでは悠仁親王に万一のことがあれば、又は悠仁親王に男子が恵まれなければ、天皇家断絶の危機。これは宮内庁長官が懸念を示すのも無理はない。
 同時に女性天皇女系天皇についても報道されていたけど、今後、こうした話題が注目を集めていくんだろうな。
 中国最後の皇帝、愛新覚羅溥儀は晩年は庭師をして過ごしていたそうだし、朝鮮王朝も韓国併合により純宗を最後に王統が途絶えた。日本の“みやけ”もこうした政治状況の中に巻き込まれる可能性もないではないが、できればそういうことではなくて存続してほしい。
 だが、私の周囲を見ても、必ず男子が生まれてつながっていく家系は少なく、必ずどこかで養子を迎えるなどしてイエをつないでいる。かつては天皇家も当たり前に側室がいてつながってきたわけで、現実的に考えれば、そうしなければ“みやけ”は絶滅するのが必定だ。
 でも、「女性宮家」を認めるとして、現在の女性皇族たちは宮家創設をするのだろうか。そもそも宮家創設の選択権は彼女たち自身にあるのだろうか。
 私は天皇家は日本に必ずなければならないとは思わないが、象徴天皇の規定が日本国憲法にもある以上、天皇家を存続させることには意味があるだろう。だが、自然の摂理や皇族たちの意思に反してとすれば疑問が残る。もっともその前に日本国が存続するのだろうかとついつい思ってしまうのがコワイ。