とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス 守備のメンタリティでじわりと迫る

 残り2節、勝点差3。絶対に負けられないゲーム。よもや最下位沈没のモンテディオに負けることはないだろうと思ってはいたが、グランパスは幸先よくセットプレーで先制点を取ると、守備のメンタリティを発揮。その後もセットプレーから2得点。悠々と勝利。今節ドローのレイソルにじわりと勝点差1に迫った。
 立ち上がり、モンテディオが前からプレスをかけてくる。グランパスはいつものようにいなそうとするが、モンテディオもしつこい。これまでのグランパスだと前半は相手のプレスに苦しむこともよくあるが、モンテディオ相手ではさすがに実力差があった。
 6分、阿部の縦パスを小川が前に送り、ダニルソンがドリブル前進、スルーパスに藤本が走り込みシュート。DFがブロック。直後のCK、小川が蹴るとケネディがマークを外して走り込み、ズドン。ヘディングシュートで早々とグランパスが先制した。
 10分にはケネディの落としから玉田が抜け出し長駆ドリブル。最後はDFに囲まれ、クリア。モンテディオはたまにボールを奪ってもすぐグランパスの選手に囲まれて奪われる。グランパスに守備のメンタリティ。ようやく27分、FW長谷川のポストから山崎のスルーパスに宮沢が走り込むが、田中隼磨がクリア。前節も感じたが、ここにきて田中隼磨の守備の意識が高い。グランパスが余裕で時間をコントロールする。
 モンテディオは38分、長谷川のパスを宮沢が落として山崎がミドルシュート。これがモンテディオ初めてのシュート。だが39分、ハーフライン近くからの藤本の長いFKに、ケネディ、増川が競って、その裏側に闘莉王が飛び込む。ゴール。グランパス追加点。
 モンテディオも42分、右サイドから中に送られたパスを宮沢がスルーパス。山崎が抜け出しシュートを放つが、GK楢崎のファインセーブ。この後ロスタイム3分、グランパスは時間を使うが、またもハーフライン付近でFK。藤本が蹴ると、ストレートなボールはそのまま伸びてファーで待つ闘莉王の下へ。トラップで持ち出してシュート。グランパスが前半で3点目を挙げた。
 後半に入ってもグランパス・ペース。6分、ショートコーナーから小川のクロスを増川が胸で落とし、玉田がシュート。DFにブロックされる。この直後、レイソルが失点の報が入る。ドキドキする。9分、右SH宮崎のアーリークロスを山崎がシュート。山崎の3本がモンテディオの唯一のシュート。グランパスはワンタッチでパスをつなぎ、モンテディオのプレスを翻弄する。14分、小川と阿部のパス交換から阿部のスルーパスに小川が走り込み、クロス。だが玉田のところで詰まってしまう。
 その直後、阿部と田中の両SBに代えて、三都主と金崎を投入。二人ともカード累積が3枚のため、次節に備え、早めの交代。19分、サントスのクロスに金崎、ケネディが飛び込み、こぼれ球を藤本がループシュート。22分、中村の縦パスに金崎がドリブルで深く侵入。クロスはDFがクリア。
 この後、増川に代えて千代反田。これもカード累積対策。27分には玉田のスルーパスを藤本が戻し、中村が走り込む。モンテディオも20分伊東、25分川島と若い選手を入れて反撃を試みる。すると28分、ダニルソンボランチの佐藤が絡んでボールを奪い、スルーパスに伊東がシュート。だが中村がナイススライディングでシュートブロック。29分にはサントスのCKにケネディがヘディングシュート。だが枠を外す。
 次第にグランパスの運動量が落ちて、モンテディオが中盤でボールを奪い、攻め上がるようになってくる。が、最後の一線は割らせない。ロスタイムにはサントスのクロスに玉田がフリーになるが、シュートミス。しかし最後までうまく時間を使い、グランパスが悠々と3-0で勝利した。
 レイソルは後半20分頃にレアンドロが同点ゴールを決める。その後、ほとんど報じられない経過報告にヒヤヒヤしたが、ゲームは動かず引分け。ガンバも勝利して、これで最終戦を残し、3チームが勝点差1ずつで並ぶこととなった。レイソルが勝利すれば優勝だが、引き分けならグランパス勝利で逆転優勝。レイソルグランパスが引き分け以下なら、ガンバの勝利でガンバが優勝。
 相手はレイソルがレッズ、グランパスアルビレックス、ガンバがエスパルス。全てアウェイ。いずれも侮れない。グランパスはただ勝つのみ。勝って結果を運に任せるのみ。