とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セリエAの楽しみ クレバーで懸命 首位ユベントス、ラッツィオを下す

 インテルが不調なため久しくセリエAを見ていなかった。今シーズン無敗で首位を走るユベントス対2位ラッツィオとの対戦。スカパーBSで無料放送をしていたので録画して見た。
 インテルのゲームで溜まったストレスが溶解。セリエAはこういうゲームを展開していたんだ。ACミランの技巧サッカーよりもユベントスのクレバーで懸命なサッカーは見ていて気持ちがいい。ラッツィオも誠実に立ち向かい、面白いゲームを見せてもらった。
 序盤、ラッツィオが好調さそのまま、トップ下のエルナネスを中心に攻めていく。だが、ユベントスの方が一枚上。10分、右SBリヒトシュタイナーのクロスにマルキージオがヘディングで合わせると、13分にはペペのクロスにマトリがシュート。17分、ピルロのFKは揺れて落ちる。GKマルケッティがかろうじて弾くと、ビダルのシュートはわずかに外れる。
 ラッツィオも21分、DFのミスを拾ったFWロッキがシュートを放つと、直後のCKからCMレデスマがミドルシュート。だがラッツィオの攻撃は単発的。23分、ピルロのスルーパスにペペが抜け出しシュート。
 ユベントスピルロが効いている。時間を作り、空間を超越する。ビダルのがんばりもすごい。スペースに悉くビダルが顔を出す。そしてマトリの1トップにペペ、ブチニッチマルキージオがバランスよく連携の取れた攻撃を繰り出す。
 ラッツィオはエルナネスががんばる。29分、ミドルシュート。31分、エルナネスが落としてロッキがシュート。だがもう一人のFWクローゼが全く現れてこない。34分にもエルナネスのスルーパスからロッキがシュート。だがGKブフォンがナイスセーブ。
 するとその直後、カウンターからピルロを経由してブチニッチのスルーパスにマトリが抜け出すと、クロスにペペが走り込む。ゴール。ユベントス先制。
 ラッツィオは36分にもエルナネスがミドルシュートを放つが、ユベントスも37分、ピルロのスルーパスにペペ。お互い攻守の交代が激しい速いサッカーで見る者を魅了する。攻守交代からシュートまでが早い。
 後半早々からラッツィオは右SHにアルバロ・ゴンサレスを投入。5分、ゴンサレスのクロスからエルナネスがシュート。15分にはゴンサレスのクロスのクリアをエルナネスがシュート。ポストにはね返されるとさらに左SHリュリッチがシュート。だがGKブフォンがセーブ。16分にはクローゼがミドルシュート。だがGKブフォンがナイスセーブ。ラッツィオの反撃をビダルを中心に労を惜しまないプレスでしのぐと、次第にラッツィオの運動量が落ちて、ユベントスがゲームをコントロールするようになる。
 ラッツィオが20分シセ、27分スッリを投入すると、ユベントスも21分、ジャッケリーニを投入。28分、ピルロの縦パスからDFのブロックをビダルが詰めてペペにわたり、スルーパスジャッケリーニが抜け出しシュート。
 38分にはエステガリビア投入。38分、ビダルのスルーパスにマトリがシュート。39分にはマトリをクアリアレッラに交代。41分、クローゼのクロスにシセがヘディングシュート。だがブフォンが余裕でセーブ。後はラッツィオが疲れて攻撃が形にならず、ユベントスピルロを中心に最後までゲームをコントロールして1-0で逃げ切った。ユベントス完勝。
 それにしてもセリエAらしい速くて狡猾でクレバーでおしゃれなサッカー。最後は堅実に勝ち切るリアリスト。久しぶりのセリエAもなかなか面白い。