とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リバプール対マンC プレミアらしい見応えある重量級の戦いを満喫

 首位をひた走るマンCと前節チェルシーに勝利し上り調子のリバプールとの対戦。ジェラードはいないもののほぼベストの布陣のリバプール。対するマンCもバロテッリ、ジェコはベンチに置いてアグエロダビド・シルバにナスリ、ミルナー、バリーらで組むベストメンバー。
 前半序盤はアンフィールドリバプールを応援する熱いチャントの中、アウェイのマンCが猛烈なプレスで攻めていく。6分、ナスリのCKをアグエロがヘッドで戻し、ヤヤ・トゥーレがシュート。だがリバプールも集中した守りで受けて立つ。がっぷり四つの見応えのあるゲーム。15分過ぎからはリバプールが攻勢に出るが、マンCの守備も固い。お互い厳しい球際の争いを見せて、一刻も目を離せない。23分、アグエロを起点に、D.シルバが左に流し、ナスリがクロス。アグエロにわずかに合わない。
 ようやく31分、D.シルバのCKにコンパニーが合わせて、マンCが先制点を挙げる。ところが直後の33分、今度はアダムのミドルシュートにカイトのカバーをしていたレスコットが足を出すが、ボールはGKハートの逆を突き、ゴールに転がり込む。すぐにリバプールが同点に追い付いた。
 37分にはスアレスのスルーパスをカイトが戻し、アダムがシュート。GKハート、スーパーセーブ。直後、アダムが蹴ったCKをスアレスがシュート。38分、グレン・ジョンソンのドリブルからスアレスの落としをG.ジョンソンがミドルシュート。前半から激しい攻防の末、1-1のタイスコアで前半を終える。
 後半に入りいよいよ熱戦は力が入る。お互いプレスが速く、シュートもなかなか打たせてもらえない。15分過ぎ、お互いのクロスがゴール前に入るが、DFが悉くクリア。22分にはCKからスアレスのクロスにダウニングがシュート。GKハート好セーブ。次第にリバプールが押し気味に。
 マンCは20分、ナスリに代えてバロテッリ投入。32分、アダムのFKがDFに当たりスクルテルの前へ。シュートするもGKハートがクリア。33分、ヘンダーソンのサイドチェンジからダウニングがクロスを入れるもカイト届かず。37分、アグエロに代えてジェコ投入。ところがその直後、バロテッリハイボールの競り合いで肘が入り2枚目のイエローカード。わずか出場18分で退場してしまう。
 そこからさらに一人多くなったリバプールの一方的な展開。43分、ルーカスのパスを受けたスアレスのシュートはGKハートがセーブ。44分、マンCもジェコが左サイドを突破し、クロスを入れるが、D.シルバがGKレイナと一対一になりながら、シュートが打てず、ようやくかわしてシュートを打った時にはゴール内に3人のDFが帰り、楽々クリア。48分、G.ジョンソンのクロスにキャロルがヘディングシュート。GKハート横っ跳び、スーパーセーブ。こぼれ球をスアレスが狙うもGKハートが身体に当てる。
 最後の最後まで手に汗握る圧巻の展開。特にバロテッリ退場でマンCが10人になって以降はリバプールが圧倒するが、GKハートの超ファインプレーでゴールを割らせず。マンCが無敗を守り切った。いかにもプレミアリーグらしいガシガシと身体の当たる音が今にも聞こえてきそうな激しい戦い。面白かった。セリエAにはセリエAなりの、プレミアにはプレミアなりの面白さがあふれている。今日はプレミアの面白さを堪能した。