とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ある日突然、躁状態がやってきた(その1)

 尿管結石騒ぎについては、10月にこのブログで報告した。一部重複するが、その当時の出来事を契機に私の精神状態が大きく揺らいでいる。近いうちにメンタルクリニックを受診することにしているが、これまでの経緯を改めてここに記しておきたい。
 事は10月14日(金)に始まった。いやまずは4月1日に課長に昇格したところから始まるのだが、今年度のわが課は例年に類を見ないほど多くの課題と業務が山積していた。新任課長としては、課長職そのものに戸惑い、新しい業務に戸惑い、新しいメンバーに戸惑いながら、それでも何とかあの日まではやってきた。10月14日までは。
 その日、某上司(以下「H氏」と言う)に呼び出され、担当グループの不始末について、ひどく問い詰められた。いや問い詰められたのだろうか。喫茶室に呼び出され、着席するや一言、「Mグループは評判が悪い」。そして私を睨みつけて沈黙。
 どう対応してよいかわからなくなり、「評判が悪いとすれば、課長である私の責任です」と言った。Mグループには前任者により後任メンバーの力量以上の業務が配分されており、現グループ長やその上の統括長も能力不足であったことなどを訴えたが、無言で睨みつけるH氏の前では空しい空気が流れるばかりだった。
 週末は家族でコンサートに行くなど、前から予定していたイベントがあり、あまり金曜日のことは思い出さずに過ごしたが、もちろん日曜日には「サザエさん現象」。
 月曜日は朝から対策会議。暗い気持ちで過ごしていたら午後から腰が痛くなったきた。翌日、腰痛があまりにひどくて会社を休む。
 水曜日は仕事の約束もあって何とか出勤。ところが朝のEVでH氏と乗り合わせる。当然、無視。ところが同乗していた部下のA氏がH氏に歩み寄り、週末の仕事について、「けっこう応募が少なかったですわ」と笑いながら報告。
 各課で朝礼が済んだその直後、H氏がやってきてまた呼び出し。今度は着席するやいなや「JK課は変だ・・・」。沈黙・・・・・・・・・。今度こそ何もしゃべれなくなり、睨みつける視線を避けて、目が中空に泳ぐ。A氏に限らず、他のグループの仕事についてもいくつか指摘される。結局、情報が上がってこないことを指摘したいらしい。
 しかし普段から迂闊に情報を挙げるとH-ワールドが爆発。現実とは遊離した壮大な理想郷にさ迷い込むこと必至なため、情報は厳選し、注意深く対応していたことは事実。それをH氏曰く、「M局長は記憶力がいいので、こまめに報告をする必要がある」。それって上司をダシに自らの命令を述べているに過ぎないのでは。
 だが、この2回の攻撃で私の心はズタズタになってしまった。

 そもそも昔からH氏の宇宙人振りは有名で、飛び抜けて明晰で仕事は速く、しかし指示は冷徹を飛び越し、配慮や思いやりの欠片もない人だった。人事と組織に異様に関心があり、自己研鑽と言っては有能な若手を集めてグループを作り、逆にダメと見込んだ職員は徹底的に排除する。
 同年代の同僚には嫌われて、友人など皆無だが、有能なので上司からは使い勝手がよく引き立てられる。それで今のNo.2の地位を手に入れてしまった。みんな「彼がNo.1になったらどうなってしまうのか」と心配するが、その日も近い。
 幸い私は理解力だけはあったのでそれなりに評価はされていたが、なるべく避けていたのも事実。それが今回ついに爆発した。
 午後にはまた腰が痛くなってきたが、そう毎日休むわけにも行かず、不始末への対応を図りつつ、木・金曜日と親しい同僚や先輩に愚痴を聞いてもらい、心に溜め込んだものを吐き出した。そして土曜日から月曜日にかけて尿管結石騒ぎ。もっとも月曜日には完治した。長くなるので、その後の状況は後日。