とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レイソル、アジアチャンピオンにPK戦で敗れる。レアンドロの不在が痛かった。

 CWC3位決定戦はレイソル対アルサッドのアジア対決。バルセロナ相手に5バックにMF3人も引いて、超守備的に戦ったアルサッド。それでも4点を取られ、バルセロナの練習相手と揶揄された。だがさすがに3位決定戦は違う。いやそもそも守備からカウンターが彼らのやり方。それがバルセロナには押し込まれっ放しだったに過ぎない。TV中継ではレイソルをリスペクトして5バックと言っていたが、全く違う。3-5-2と両SHを高い位置に張って、攻撃的な姿勢を示す。レイソルのボールポゼッションが高かったのは持たされていたから。
 14分、MFハルファンが速さを見せ付ける。15分、左SBベルハジのFKの力強さ。レイソルレアンドロの代わりに入った水野ががんばる。26分には茨田の縦パスを受けた田中が切り返して強烈なシュート。ポストに弾かれる。惜しい。27分には酒井の縦パスを水野が受けて、DFにブロックされたところを酒井が拾って抜け出しクロス。田中がシュートを放つが、GKモハメドがナイスセーブ。さらにワグネルのCKに北嶋がニアでヘディングシュート。だが枠を外す。
 アルサッドも30分、大谷のところでボールを奪い、ハルファンがスルーパス、FWケイタが強烈なシュート。GK菅野ナイスセーブ。さらに35分、カウンターからハルファンが速い。あっという間にレイソルゴール前まで来て、最後はケイタ。だがGK菅野が弾き出す。
 逆にレイソルも水野と北嶋のコンビでゴールを脅かす。37分、水野のクロス、北嶋のヘッドはオフサイド。39分、水野のCKに北嶋がニアに飛び込む。GKモハメド、ファインセーブ。ロスタイムにはケイタの強烈なミドルシュート。こぼれ球をベルハジが角度のないところから強烈なシュート。枠を外すが、やはり迫力がある。
 後半も最初からアルサッド・ペース。3分、ベルハジのクロスに右SBメサードが飛び込む。レイソルも7分、茨田のスルーパスに北嶋。16分には中盤で田中がボールを奪い、北嶋がシュート。はね返りを水野がミドルシュート。さらに17分、橋本のクロスに北嶋がニアで合わす。またもGKモハメドがナイスセーブ。
 この辺りからレイソルがペースを握って攻め続ける。24分、ワグネルのシュートはGK正面。26分、増嶋から右に大きなフィード。酒井のクロスはわずかに北嶋に合わない。29分にはCBイブラヒムの強烈なFKがゴールに飛ぶ。GK菅野がナイスセーブ。39分、水野のミドルシュートはGKモハメドがナイスセーブ。
 双方のGKが好プレーの連続。逆に言えば、お互いよくシュートを放ったということだが、決定的なチャンスは少ない。レイソルは30分澤、36分林を投入し、得点を狙うが、アルサッドも攻撃的選手を投入し負けていない。41分、ワグネルから澤がシュート。42分、ベルハジのドリブルからスルーパスにニアンがフリーになるが、近藤が追い付いてクリア。ロスタイム、ワグネルのFKに林のヘディングシュート。だがこれもGKモハメドが弾き出す。
 結局、お互い攻め合うが、GKの攻守もあって得点ならず、スコアレスドロー。大会規定で3位決定はPK戦に委ねられた。PK戦モンテレイ戦では最後に決めた林が外して、5-3でアルサッドが3位になった。まあ、開催国枠のチームが3位になるよりは、アジアチャンピオンが3位になった方がいい。
 このゲーム、レアンドロが不在でレイソルの攻撃の威力が半減していた。それでも世界のクラブ相手に4ゲームもできたことは選手たちにとっていい経験になったことだろう。来年こそグランパスにその経験を味わせてやりたい。その前に天皇杯。ゲームを通じて成長したレイソルを見に行こう。