とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ACL初戦、グランパスはドロー発進

 グランパス、今シーズンの公式戦、初戦はACLグループリーグ。城南一和との一戦。ACLチャンピオンになったこともある強豪だ。グランパスは腰痛で練習もままならなかったケネディも間に合い、玉田、金崎が両WGを支える攻撃的な布陣。
 序盤はお互いチャンスをつかむが、守りの集中力も高い互角の戦い。だが14分、左SBホンチョルのクロスに右WGエベルトンサントスがヘディングシュート。楢橋がナイスセーブ。19分にもホンチョルのクロスをGK楢崎が弾いたところを、トップ下のエベルチーニョが拾うが、パスの選択。これがミスとなってグランパスは救われる。グランパスも21分、ダニルソンが右に流し、田中隼磨のクロスにケネディがヘディングシュート。だがGKハガンジンの正面。
 前半は次第に城南一和が攻撃の圧力を強め、グランパスは守備に回る場面が多くなってきた。
 後半に入り1分、グランパスが攻め込む。左サイド玉田のクロスに藤本がヘッドで落とし、中村がシュート。だがDFに当たり、コースを逸れる。そこからのCKをGKハガンジンが受けるとそのまま前線にフィード。阿部のタイミングがうまく合わず、エベルチーニョに拾われてシュート。城南一和に先制される。
 しかしそこからグランパスが盛り返す。11分、藤本のスルーパスに玉田が抜け出すと、CBユンヨンソンが堪らず倒してPK。これをケネディが決めて、同点に追いつく。さらに15分には、藤本がドリブルから中に切れ込んでミドルシュート。GKファインセーブ。16分、藤本のCKにケネディが高い打点のヘディングシュート。しかしこれもGKハガンジンが好セーブ。17分、ダニルソンの縦パスに玉田がポストに入ってスルーパスに金崎が抜け出す。が、シュートの前にDFがクリア。
 グランパスは22分、中村に代えて永井を投入。しかし20分過ぎからパスミスを連発してピンチを招く。何とか粘って守った28分、カウンターから増川がフィード。ケネディのスルーパスに永井が抜け出し、DFを惹きつけてヒールで流す。それを金崎が受けて狙い定めたシュート。ついにグランパスが勝ち越した。
 31分、金崎に代えてダニエルを投入し、3バックで守備を固める。34分にはカウンターから田中のドリブル、縦パスに藤本が走り込み、クロスに田中が走り込む。だが直前でDFがクリア。36分にもCKのこぼれ球を玉田が左へ山なりのパス。闘莉王がヘッドで中へ戻すが、ケネディのオーバーヘッドは当たらず、走り込んだ玉田も届かない。
 すると残り10分、城南一和が意地を見せる。38分、エベルチーニョのスルーパスからエベルトンサントスのクロスに、途中交代のイチャンフンがヘディングシュート。これがポストを叩く。さらに44分、キムソンファンのロングスローからCFヨバンチッチがシュート。そしてロスタイム3分、やはりロングスローからDFがクリアしたボールをPA右サイドからオーバーヘッドでエベルトンサントスが中に送ると、エベルチーニョがさらにオーバーヘッドキック。まるでキャプテン翼の立花兄弟のようなアクロバティックなサッカーで同点に追い付かれてしまう。その直後にタイムアップ。
 グランパスにとっては惜しいドローだったが、シーズン初戦でここまでできればよしとするか。ACLグループリーグは城南一和が最大のライバルだが、他のチームに取りこぼさないよう、まずは今日のJリーグ開幕戦から次第に調子を上げていきたい。